メーカー別 繊維ニュース

津田駒と豊田/織布準備機でコラボ

2008年03月24日(月曜日) 午後1時19分

 津田駒工業と豊田自動織機は20日、繊維機械事業の製織準備機分野で業務提携し、共同出資会社を設立すると発表した。今年5月12日付で、サイジングマシンなど準備機械の販売やサービスなどを行う新会社「T―Tech Japan」(ティーテックジャパン)を設立する。

 具体的には、豊田自動織機の持つ準備機械に関する知的財産権を津田駒工業が買い取り、開発・生産業務を津田駒工業に集約する。また、新会社は両社が持つ既存の準備機械ブランドを一新した新ブランド「T―Tech」を立ち上げ、同製品の販売・サービスなど統括業務を行うことで、両社の経営資源を融合して準備機械の分野で世界のトップブランドを目指す。

 新会社は金沢市の津田駒工業内に設立、社長には竹鼻達夫氏(津田駒工業常務)が就任。豊田自動織機からも複数名の技術、営業担当者が移る。両社は、新ブランドの準備機械を新会社から仕入れて、各社の顧客に販売することになる。

 豊田自動織機は2006年3月に100%出資子会社の準備機器メーカー「河本製機」の事業を継承し本体でサイジングマシンなどを製造販売してきたが、この部分のパーツ供給などアフターフォローと準備機のうちAJ方式のオートドローイングマシン「SDM100」の製造販売は引き続き豊田自動織機が行う。

 両社はAJLやWJLなど織機分野で世界のトップを走るが、並行してサイザーやワーパーなど準備機械の分野でもフィラメント用、スパン用をそれぞれ生産し供給してきた。しかし世界の繊維機械市場が中国やインドなどアジア地域に集中し、準備機の分野でも同市場を草刈場にベニンガー(スイス)など欧州メーカーと中国メーカーの台頭によって競争が激化している。

 そこで両社の経営資源を融合し、コスト競争力や品質を高め世界トップレベルを維持するために両社による業務提携、新会社設立になったもの。

 繊維機械業界では02年4月に日本を代表する合繊機械メーカーの東レエンジニアリング、村田機械、帝人製機(現ナブテスコ)の3社が共同出資して総合合繊機械メーカー「TMTマシナリー」を設立したが、今回の「T―Tech Japan」はそれ以来の日・日連携となる。