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オフィス&サービスウエアユニフォーム
荒波を乗り切れ新しい価値提案の時代へ
2010年01月28日(Thu曜日)
経済的不況の余波の中で明けた2010年。オフィスウエア、サービスウエアの市況はそれぞれ企業の設備投資、消費の冷え込みのダブルパンチで市況は冷え込んでいる。2010年後半に景気回復という期待論の一方で、リーマン・ショック以前の市場には戻らないという見方も強く、「ユニフォーム市場の縮小と淘汰」を体感させる。先行き不透明な中、活力を失わない業界の新商品と取り組みを紹介する。
オフィスウエア/予想以上の不況の壁 ゆるぎない価値訴求
2009年1月から2月にかけ、メーカー各社の商品を掲載した新カタログが発行されたが、不況の壁は予想以上に高かった。「昨対比で1割減ならまだ堅調」というのが業界の評。「メーカーの倒産が怖かった」と2009年をふり返る、都内の販売代理店。2008年暮れからメーカー2社が相次いで事業を停止、一時継続供給が危ぶまれる場面があった。客先から「発注した商品は届くのか」という問い合わせ、メーカーの与信情報を打診される機会が増えた。
エンドユーザーからの声も厳しくなっている。「カタログがたくさんあってもどれが良いかわからない」「廃番や在庫切れは困る。すぐ調達できるのが制服のメリットなのでは」…。追い討ちをかけたのが、一般衣料の急激な低価格化だ。特価品並みのブラウスやスーツ、スカートなどのアイテムが流通すると「1セットで3万~5万円するオフィスウエアは勝負にならない。商品の魅力や価値を伝えてきたつもりだが…」とこの業者は無念そうに話す。
しかしこの間、景気に左右されない付加価値創造の動きも活発化していた。2008年暮れに登場したカーボンオフセット・ユニフォームはその一例。エコロジーでは商社やメーカーがリユースやマテリアルリサイクルを普及させてきたが、ここにきて政府が打ち出した「温室ガス25%削減」という大きな目標は、実効性はともかく企業活動にインパクトを与えた。
「排出権」という目に見えないものを冠にした制服を受け入れる素地が出来つつある。エコロジーは一般消費者、なかでも女性層に関心が高く、オフィスウエア分野で有力なキーワードとなるだろう。
サービスウエア/医療・介護向け底固く 全体はまだら模様
オフィスウエアの不振の一方でサービスウエアは健闘が目立つ。特に医療、介護向けの需要の底堅さは最大手ナガイレーベンの業績回復に象徴される。もっとも中核商品のナースウエアは従来のワンピースやスカート型からチュニックやスクラブなどパンツスタイルが動くなど病院のドレスコードに異変が見られる。病院経営は競争が激化しているが、「施設が減ることはあっても就業人口は今後も増員傾向にある」(メーカー)市場、スポーツアパレルやオフィスウエアメーカーが参入しての競争は続きそうだ。
それ以外の分野はまだら模様。一般消費の冷え込みをもろに受けたのは宿泊、飲食業。数年前までユニフォームメーカーがこぞって出展した展示会「国際ホテル・レストランショー」は一昨年から減少の一途。大型の別注案件は影を潜め、定番品は飲食、物販などの業種で廉価なカジュアルウエアに侵食されるケースも目立った。厨房や食品工場向けは内食の流行で出荷点数を伸ばすブランドもあったが、半面、価格競争の兆しも出ている。
よくいえば多彩、悪くいえば総花的で選びにくかったサービスウエアもひとつの分岐点を迎えたといえる。思い切ったコスト対応か、顧客企業の理念や現場にもう一歩踏み込んだ提案による差別化だ。景況が悪いときほど企業のコンプライアンスやCSR(社会的責任)が重視される。品質とアフターフォロー、ICタグと組み合わせたセキュリティ管理など、デザインや仕様が比較的自由なサービスウエアが持つ潜在的可能性は高い。一般衣料との差別化のため業界を上げた発信が急がれる。
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