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中国パワーで回復・日本の繊維機械輸出(2)村田機械のワインダーと紡機/昨年前半を底に好転

2010年04月27日(Tue曜日) 午前10時31分

 村田機械の自動ワインダーの輸出台数は2009年1~3月に、リーマンショック前比2割(8割減)の水準まで減少した。しかし、そこを底に回復に向っている。渦流紡糸「ボルテックス」精紡機の輸出台数も同年4~5月に同比2割の水準に落ち込んだ。しかし、そこが底だった。

自動ワインダー/6月にリーマン前水準へ

 自動ワインダーについては、09年初めから中国市場で商談やLC開設が散見され始めていた。同年夏にはアセアンや韓国向けも復活。同年末になるとインドを中心とした南アジア向け輸出も増え始める。今年に入るとトルコや中南米からも引き合いが増えた。

 現在も、欧米を除く各市場で自動ワインダーへの需要が拡大している。このため同社は、今年6月には同ワインダーの輸出台数が、リーマンショック前の水準へ回復すると予想している。

 リーマンショックを受けて中断していた投資案件が相次いで復活した。中国やインドでは、品質改善や人手不足対応のために、旧式設備を更新しようとする動きも活発化している。このため同社は、年末までは輸出が堅調に推移すると期待している。

「ボルテックス」精紡機/昨年夏からリーマン超え

 「ボルテックス」精紡機の輸出は、09年3月に東南アジア向けを成約したのを皮切りに、中国、南米向け商談も具体化。その後、中国向けも顕著に伸び始めた。

 結果、09年夏以降は輸出台数がリーマンショック前を超える月が多くなった。現在もその傾向は変わらない。輸出台数が最も多いのは中国向けだが、東南アジア、南アジア、欧米など各市場向けが好調に推移している。

 巨大市場である中国とインドでは、「ボルテックス」精紡機を先行して導入したユーザーの動向を注視している同業他社が多い。先行導入したユーザーが成果を出せば、潜在化していた需要が一気に噴出する可能性が高い。このため同社は、同精紡機については中長期的観点でみても、安定した輸出を期待できると予想している。