メーカー別 繊維ニュース

ITMAアジア+CITME/会場から

2010年06月28日(Mon曜日) 午前11時6分

村田機械/ボルテックス861提案

 村田機械は高生産・高品質を追求した繊維機械を出品するとともに、定番品を特化・差別化できるボルテックス精紡機「ボルテックス861」を提案した。

 ボルテックス861は、中国の展示会では初披露となった。しかし、そのハイエンドな特性から市場とユーザーを慎重に見極めながら展開しているため、完全に閉じられた部屋で展示した。セルロース繊維を紡績する上での優位性を訴求するため、レーヨン100%、モダール・綿混紡の2種で実演。会場ではボルテックス糸を使った生地・製品サンプルも展示した。

 自動ワインダー「No.21C―Sプロセスコーナー」は7種の糸で巻き取りを実演した。中国での労働力不足や人件費高騰を反映して、関心が高い。

神津製作所/中国OEM生産機を披露

 神津製作所は中国でOEM生産した一般繊維用ワインダー「SSP―MV」を初めて披露した。従来は日本から輸出していたが、価格がネックになっていたため、蘇州のシンガポール資本の工場に生産委託したもの。

 「丸投げではなく、部品工場まで足を運んで選定、細部にわたって指導して作り上げた」(笠置秀人取締役営業本部長)結果、日本製に匹敵する品質とコストダウンを実現した。「レベルアップを目指すローカル工場だけでなく、第3国輸出も狙う」(同)。展示会期間中、東南アジアなど9カ国の代理店を集めた会議も開いた。

 このほか、アラミド繊維用ワインダーも展示。主力の炭素繊維用以外への幅出しを目指す。

日阪製作所/細繊度素材の染色に特性

 日阪製作所はマイルド液流染色機「CUT―XF―2LL」を展示し、併せて同社の加工技術を提案した。

 同機は低噴圧、定浴比、低浴比を実現して複合化と小ロット化の流れに対応。合繊素材だけでなく、天然繊維素材や混紡素材の高品位な染色が可能。とくに、合繊細繊度糸使いによるデリケートで難度の高い素材の染色に特性を発揮する。しわ、よれ目、擦れ、当たりを解消し、スポーツウエア素材やインナーウエア素材でも、安定した品質を確保できる特徴がある。会場では実演せず、機械展示だけにとどめた。

 「高温排液水洗システムHTRS」や「pH制御システム」など同社の加工システムもパネル展示で提案。染色機だけでなく、染色システム全体としての省エネルギー、省資源なども訴えた。

TMTマシナリー/MANTA―2を出品

 TMTマシナリーはポリエステルFDY(延伸糸)用のツインヘッド高速テークアップワインダー「Ati―2 614MR/24(MANTA―2)」を出品した。細繊度糸や差別化糸に対応しながら生産性を高め、省エネルギーを促進する。展示機は1ポーション24エンドだが、実契約ではMANTA―2の36エンドタイプの人気が高い。

 スパンデックス用テークアップワインダー「ATi459α/16」も、同社は出品した。「ATi459」を進歩させた新型機で、スピンドル駆動方式により分速1500メートルの高速巻取りを実現した。同社独自の「MTC」機構を採用し、パッケージ形状が大幅に向上し、それに伴い解じょ性も向上した。実機による巻き直しを行った。

ドルニエ/産資・家庭用に特化

 ドルニエは、自社ブースでテクニカルテキスタイル用の「ドルニエPSレピア織機PTS8/S20」タイプ、ジャカード機メーカーであるボーナスのブースでホームテキスタイル用の「同PTS16/J」タイプを出品実演した。大ロットのマスプロ生産を避け、特殊分野に特化した積極レピア織機をアピールする。

 PTS8/S20タイプは、経に2200/2デシテックス(T)のポリエステル長繊維糸、緯に1870/2Tのナイロン66長繊維糸と直径0・25ミリのナイロンモノフィラメント糸を使い、178センチ幅のコンベアベルト基布を1分間500回転で製織実演した。

 PTS16/Jタイプは、「ボーナスジャカード機 タイプLJ6」との組み合わせにより、いす張り地やタペストリーを製織した。織機は16色の緯糸を供給し、ノミナル幅190センチ。ジャカード機はカム駆動による6144口。600回転で絵画のような装飾織物を織っていた。