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特集

YIN JAPAN設立1周年

自動裁断機で世界に羽ばたく和鷹集団

2010年07月22日(Thu曜日)


 中国の自動裁断機、延反機製造販売大手、上海和鷹機電科技が日本法人、インジャパンを設立して7月で1周年を迎えた。和鷹科技は2011年の株式上場に向け、中国で新製品の開発と大幅な生産能力拡大に取り組む一方、日本やドイツに子会社を置き、積極的にグローバル展開を進めている。




CAM販売 世界一 日本市場でシェア向上へ

 インジャパンは2009年7月7日、上海のCAMメーカー和鷹科技が日本に設立した販売子会社。インジャパンを通じて、日本でのシェアアップを図る。

 和鷹科技は日本製の部品を使いながら中国で組み立てるなど、高精度でリーズナブル価格のCAMを生産している。インジャパンは昨年の設立以来、販売協力パートナーであるJUKI販売、旭化成AGMSなどと連携し、各地でプレゼンテーションを行ってきた。

 販売商品は積層タイプ自動裁断機「HY―H」シリーズ、オーダー対応自動裁断機「HY―S」シリーズのほか、インクジェットマーキングプロッター、型紙裁断機、自動延反機、レーザー3D採寸システムなど縫製前工程に欠かせない豊富なバリエーションで、日本の縫製メーカーに対応してきた。

 当初200万円だったインジャパンの資本金は現在、3000万円。9月には1億円に増資する。その使い道は顧客サービスを向上させるショールームや改造を主とする組立工場の新設だ。



日本仕様で顧客に利便 大阪・堺にショールーム

 インジャパンの井上米治郎専務によると、近く大阪府堺市中区に約500平方メートルのショールーム兼オフィス(駐車場併設)を新設する。また、シュールームから車で5分の位置に改造を狙いとした組み立て加工場を設置し、日本品質を追求する。同加工拠点では産業用の新規用途向け機種開発も手がける。

 井上専務は「『効率』と『スピード』と顧客に対する『誠意』を基本に、日本的キメ細やかさをセールスポイントとして顧客にアピールしたい」と強調する。新オフィスとショールームは関西国際空港から車で1時間程度、大阪・難波から約20分の位置取りで、周辺には職人技で伝統ある堺の町工場が点在する。こうした技術的な背景を活用し、中国から輸入した自動裁断機などの商品を日本風にアレンジし、顧客にリーズナブル価格で提供していく方針だ。

 販売については各種の衣料品を想定、九州から東北まで日本全体の縫製メーカーをカバーする。同時に日本仕様の機種を、和鷹科技を通じて中国ローカル企業に販売、さらに在中日系企業向けに当該企業の日本本社を経由して販売するなど、販売市場の多角化を狙っている。



販売市場を多角化

 日本での販売計画は、2011年が30~50台を想定、2013年には100~150台を目指す。日本向けは限界があるため、“日本仕様”の機種を中国市場をはじめとした輸出に振り向けていく。堺市への進出はそのための布石と位置づける。

 井上専務は「品質こそ機械の基本。需要家の声に耳を傾けて、インジャパンならではの加工設備をメンテナンスを含めて提供したい」と、1周年を機に意気込んでいる。



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