メーカー別 繊維ニュース

クローズアップ/尾原デザインスタジオ代表・尾原久永氏/産地・デザイン・売り場をつなげる

2011年07月14日(木曜日) 午後12時52分

 大阪繊維リソースセンターでクリエイティブディレクターを務めてきたデザイナーの尾原久永氏がこのほど尾原デザインスタジオを設立し、大阪繊維リソースセンターのデザイン企画事業も移管された。代表に就いた尾原久永氏に今後の方針を聞いた。

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  ――大阪繊維リソースセンターから一部事業が移管されました。

 これまで大阪繊維リソースセンターが実施していたデザイン企画事業と産地支援事業(デザイン、プロデュース)は今後、尾原デザインスタジオが中心になって担うことになります。

  ――現在、実施している事業は。

 繊維関連では、大阪タオル工業組合、紀州繊維工業協同組合の支援事業を受託しています。とくに紀州繊維工業協同組合はJAPANブランド確立事業の最終年となる3年目。商品開発、販路開拓の支援と来年3月に東京で予定している展示会「ぷかぷか」展のプロデュースを行っています。今年11月にプレ展示会を実施する計画もあります。また、大阪タオル工業組合とは、毎年東西で実施している「泉州こだわりタオル」展示会のデザイン制作・展示会プロデュースを行っています。繊維以外では、日本人造真珠硝子細貨工業組合のコーディネートも担当しています。

  ――これまで多くの産地ブランド支援を担当してきましたが、成功の秘訣(ひけつ)は何でしょうか。

 やはり、実際に事業を行う産地のみなさんの“ヤル気”に尽きると思います。紀州繊維工業協同組合も、大阪タオル工業組合もみなさんのヤル気がすごい。産地にヤル気があるからこそ、事業も進化します。

  ――今後の方針は。

 直近の課題は、産地直送生地販売会「テキスタイル・マルシェ」をどうするか。基本的には継続開催の方向ですから、12月に実施できるように取り組みます。大阪繊維リソースセンターから移管された事業も着実に実行していくことも、もっとも大事です。その上で、産地の中にネットワークを築き、産地・デザイナー・売り場をつなげるコーディネートを目指します。産地間コラボレーションもやりたいですね。大阪繊維リソースセンターの枠が無くなった分、関西圏以外の産地とも取り組むことができるようになりましたから。また、大阪芸術大学、大垣女子短期大学、夙川学院短期大学で非常勤講師も担当していますので、これをきっかけに産地と学校・学生の連携もできればと考えています。