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この人に聞く/サウス・パシフィック・ビスコース販売マーケティング担当・ゲルハルト・ダニンガー氏/環境優先の第5系列推進

2011年09月07日(Wed曜日) 午前11時39分

 レンチング社のインドネシア法人、サウス・パシフィック・ビスコースは、ビスコースわたの拡充を推進する。今後2年かけて第5系列を完成、稼働させ、オーストリア本社工場の最大年産規模だった25万5000トンを抜く32万5000トンのビスコースわた生産工場を目指す。販売・マーケティング担当で、2003年以来、この道一筋で仕事を拡大させてきたゲルハルト・ダニンガー氏に聞いた。

 (ジャカルタ=安藤晃)

  ◇

  ――ビスコースわた第4系列は順調ですか。

 この第4系列は10年初頭からテスト生産を始めましたが、幸いにも早めに通常生産に移ることができました。衣料と不織布の両用途に期待しています。デボトルネッキング(生産系列の不都合を改良することによる実質的増産)することでも能力が高まりました。11年末での合計生産能力は、23万5000トンとなります。

  ――第5系列ができた場合の青写真は?

 13年(年間)で第1~4系列合計24万5000トン、第5系列8万トンの合計32万5000トンとなります。副産物としての硫酸ナトリウム生産量は、第1~4系列の14万2000トン、第5系列の4万6000トンの合計で18万8000トンになります。12年末か13年初に稼働させます。

  ――これだけの生産量をどのような目的に考えているのですか。

 第5系列はとくに、発展するインドネシア繊維産業に高品質のビスコースわたを供給する必要を感じてのものです。村田機械の特殊渦流精紡機「ボルテックス」などを使った高速紡糸のブライト糸に適したわたを供給できます。「レンチング・スタンダード・アジア生産ラインコンセプト」に基づいてエンジニアリングしているので、エネルギー効率がよく、水消費量が減り、硫酸ガス回収装置、最新型廃水処理システムも組み込みます。化学物質を最大限回収するので、インドネシアのビスコース生産工場として最高の環境基準を達成するつもりです。