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ITMAアジア+CITME2014/高機能な機器紹介/日系出展企業

2014年06月18日(Wed曜日) 午後1時28分

 【上海支局】国際繊維機械見本市「ITMAアジア+CITME2014」が20日まで上海新国際博覧センターで開かれている。初日の16日、2日目の17日とも小雨が降るなかでの開催となり、出展者からは客足の鈍さを指摘する声も上がるが、日系出展企業は、高機能機器を紹介し、熱い商談に臨む。

<豊田自動織機/今回展を機に本格拡販>

 豊田自動織機は織機と紡機を分け、2ブースで新鋭機種を提案している。

 織機では前回展で発表し、昨年から生産に入っているエアジェット織機「JAT810」を実演提案している。その性能はもとより、省力化訴求が特徴だ。今回展を機に中国でも本格的な拡販に乗り出す構えで、今後は商談会、セミナーなど積極的な拡販活動を行っていく方針。またウオータージェット織機の「LWT710」は多節クランクを採用し、超高密度エアバッグ基布の高速生産が可能。来場者の注目を浴びた。

 紡機ではドイツのツルッツラー社と共同開発したコーマ機「TCO12」などを出品。現在、納入は一部のユーザーに留まっているが、こちらも今回展を機に裾野を広げていく構えだ。

<村田機械/素材切り替えでボルテックス実演>

 村田機械は渦流精紡機「ボルテックスIII870」、自動ワインダー「プロセスコーナーIIQPRO」「同FPRO]などを実演出品し、注目されている。

 ボルテックス精紡機はレーヨン紡績の分野での導入がメーンだが、ここへ来て増えているのがポリエステル100%紡績。実演では日替わりでレーヨンやポリエステルなど素材を切り替え、その有用性を訴求した。

 自動ワインダーでは世界で多くの納入実績を上げた「NO.21C」シリーズの後継機種として2011年ITMAで発表した「プロセスコーナーIIQPRO」「同FPRO」を披露。「同FPRO」の実演ではパッケージの直接駆動と、連動したトラバースにより均一で低密度なパッケージの高速巻取りを訴求し、注目された。

<津田駒工業/ZAX9200をアジア初披露>

 「スマートエコロジー環境と生産の調和」をテーマに最新機種を訴求した津田駒工業。アジア地区の展示会で初めて最新のエアジェット織機「ZAX9200マスター」を披露した。同機は従来機種に比べ、高速性を高めると同時に、省電力、空気消費量の軽減を実現。工場内の労働環境と自然環境に配慮しつつ、高い性能を持った今回のテーマ通りの機種。また、同シリーズではタオル用の「同テリー」も出品した。

 今回展では同社の中国法人、津田駒機械製造〈常熟〉が初めて出展している。ここでは「中国生まれの津田駒ブランド」を前面に、ウオータージェット織機「ZW408G」を実演出品している。

<島精機製作所/5つの新機種紹介>

 島精機製作所は5つの新機種を披露している。コンピュータ横編み機の「SVRシリーズ」2台や「SRY123」、コンパクトなホールガーメント横編み機「SWG061N2」、インクジェットプリンター「SIPプロトタイプ」を紹介。 

 SVRシリーズは従来機種よりも、生産性、操作性を高めた商品で、新たなスタンダートとして打ち出す。「SRY123」はニードルベッド上部に2枚のループプレッサーベッドを搭載した横編み機でインレイ柄にも対応する。SWG061N2は従来よりも編成功率が向上するとともに、より多色使い編成ができるようになった。中国でもWGへの注目が高まっているという。

 機械を展示するだけでなく、それらにより生産した製品アイテムを多数用意し、ブティックのような商談スペースを設けた。

<オルガン針/ニット用主に各種針紹介>

 オルガン針はニット用中心の針中心に、フェルト用やミシン針まで紹介している。鈴木輝明技術開発本部製品開発部長は「耐久性や均一性を高めている」と説明する。

 同社は代理店を通じ販売しており、今回の展示会に合わせ、各地の代理店と情報交換する。展示会には営業担当者だけでなく、開発や製造の担当者も参加し、代理店などとの情報交換をもとに新たなニーズを探り、開発、製造の改善にも生かしていく。

<次回は2016年10月/上海虹橋の新会場で>

 次回の「ITMAアジア+CITME」は2016年10月24~28日、上海虹橋地区の国家会展センターで開かれる。主催者らが会場で会見を開き、発表した。

 ITMAアジア+CITMEは2008年にスタートし、上海国際新博覧センターを使い隔年で開催されてきた。15万2200平方メートルを使い約1600社が出展し過去最大となった今回展は、同センターの全17ホールのうち13ホールを使用。新会場の利用で、より多くの企業の参加、より多くの商品展示が期待される。

 新会場の国家会展センターでは16年10月上旬に生地・副資材展の「インターテキスタイル上海」が開かれる予定で、繊維関連の展示会が集中することになる。