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カンボジア/縫製産業で新賃金制度発効/工場支払額は2割上昇

2015年01月14日(Wed曜日) 午後12時12分

 今月1日に発効した新賃金制度を受け、カンボジアの縫製工場では、賃金の支払額が今後、約20%上昇すると言われている。同国労働省によると新制度では、これまで月額100ドルだった最低賃金が128ドルにまで引き上げられたほか、交通費や勤続手当など各種手当も含めると、労働者の月収は合計147~156ドルにまで昇るという。

 国際労働機関(ILO)タイ・カンボジア・ラオス国別事務所の試算によれば、結果としてカンボジア縫製産業の平均賃金(各種手当と残業手当を含む)は、月額183~217ドルになると考えられている。一方で、今回の賃上げによって工場の賃金支払額は約18・7%上昇する見込みだ。

 カンボジアの最低賃金は、2012年の時点で61ドルだった。わずか2年の間に、ほぼ2倍に上がったことになる。

 問題は、主要な輸出市場から得られる工場の収益が現在、横ばいかまたは減少傾向にあることだ。こうした状況下、ILOの専門家らは、カンボジアを生産拠点とする世界の有名アパレル企業に対して、縫製産業が新賃金を容易に受け入れられるようその支援に一役買うべきとの見解を示している。〔アパレルリソース・イン・インドシナ〕