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村田機械/「ボルテックス」で太番手/統合管理システムも紹介

2015年11月16日(Mon曜日) 午前11時47分

 【ミラノ=宇治光洋】村田機械は「ITMA2015」で渦流精紡機「ボルテックスⅢ870」16錘を実機展示し、ポリエステル100%40番手を毎分500㍍の高速で紡績実演した。また、ポリエステル・レーヨン混で10番と12番の太番手も紡績実演。ボルテックスの新たな可能性を披露した。

 同社はボルテックス精紡機では難しいとされてきたポリエステル100%糸の紡績に挑戦してきたが、今回の実演では油剤と精紡室の改良で実用レベルの紡績を実現した。ポリエステル100%の紡績が実用化されたことで、機能わたの活用などでボルテックスの可能性が一段と広がる。

 太番手の紡績も注目される。資材用途や作業服用途などでニーズが高まっている。こうした用途は生産効率が求められるだけに、ボルテックスの高生産性が生きる。太番手の紡績はスライバーの消費速度が高いため、大容量ケンスを紡機背面に配置するレイアウトも紹介。オープンエンド紡績で一般的な紡機前方やロータ―下方にケンスを配置する方式では大容量ケンスが使用できないため、村田機械の提案ではケンス交換頻度を3分の1に削減できる。

 一方、自動ワインダーではガイドドラム方式の「QPRO」、アームトラバース方式の「FPRO」をそれぞれ「QPROプラス」「FPROプラス」にバージョンアップして披露した。QPROプラスは、新たに上糸センサーを搭載し、サイクルタイム短縮と屑糸削減を実現。そのほかにも様々なオプション機構を搭載することで高生産性、高品質、省エネ性能を高めた。FPROプラスは多品種小ロットの巻き取りが可能なアームトラバース方式が実用レベルに達したことをアピールした。

 顧客サポートの統合管理システム「ムラテック・スマート・サポート(MSS)」も初披露。自動ワインダーの稼働データ管理システム「ビジュアル・マネージャー+」とボルテックス精紡機の稼働データ管理システム「V―ラボ+」をベースに独自開発の無線ネットワーク機器などを活用し、安定稼働をサポートする。