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オゴー産業/大手に無い視点から攻める/5月期は増収の見通し

2016年05月02日(月曜日) 午後12時2分

 学生服製造卸のオゴー産業(岡山県倉敷市)は今期(5月期)、学校への制服マイナーチェンジへの対応増加や、制服復活校の獲得などで、5月期決算が増収になりそうだ。片山一昌企画開発部長は来期に向けても「競合する大手企業と同じ土俵に乗らず、視点を変えながら市場を広げていきたい」と話す。

 今入学商戦では、モデルチェンジ校の獲得よりも、「従来の制服をブラッシュアップし、大手と違ったアプローチによってマイナーチェンジする需要を多く取り込んだ」(片山企画開発部長)。

 小学生服市場についても「業界のなかで最先端を走りたい」と、セコムとの共催で地域の安全な環境作りに貢献する「安全マップコンテスト」をはじめ、「長年、啓発してきた成果が出ている」と言う。実際、これまで自由服だった大阪市立榎本小学校で制服(標準服)が復活、「地域への密着、経済的な特性、安心・安全といった制服への理解を深めてきた」ことが採用実績につながりつつある。

 また、防災ずきん付きの多機能ランドセル「プレセーブ」の販売も本格化。京都教育大学付属桃山小学校(京都市伏見区)ですでに指定を受けたほか、鹿児島県の5校の小学校で推薦されるなど、販路が広がる。テレビでも紹介されるなど反響が大きく、「年配者から防災用として使えないかとの問い合わせも多い」と言う。

 来期は、2006年末に明石被服興業(倉敷市)の傘下に入り、新生オゴー産業としてスタートして10年がたち、節目となる。

 安全マップコンテストについても10回目となり、認知を広げるため、イベント開催なども検討。これまで学校、地域での参加が多かったが、「最近では個人参加も増え、認知度を高めることで新たな関係構築に活用したい」と言う。

 また、「素材だけでなく製品そのものの価値を高め、総合力を発揮する」ことで、既存の取引先との関係を深耕。来入学商戦に向け小学生向け快適ニットシャツ「楽スクール」の進化版など投入する。これまでの「成功事例を生かしながら、新しい市場を広げる」方針だ。