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不織布100選~成長する理由~(46)/アクシス/品質安定、コスト競争力を向上

2016年06月06日(Mon曜日) 午後12時15分

 ポリプロピレン・スパンボンド不織布(PPSB)原反を海外自社工場でスーツ袋、アパレル製品用ショッピングバッグ、寝具用袋など様々な製品に加工するアクシス(東京都千代田区)は、広州(中国)、ボゴール(インドネシア)に続く3番目の拠点をダナン(ベトナム)に設立。PPSB原反生産にも乗り出し、2015年に本格稼働を開始した。下期には二次加工機能も加える。

 とくに年間600万着分生産するスーツ袋は、ロードサイド型店舗向けを中心に国内で高いシェアを持つ得意分野。縫製並みの高い溶着強度を発揮する独自のインパルスシール製法が評価を受ける。

 1995年に三幸広州塑膠製品を開所以来、生産・品質管理のノウハウを蓄積してきた強みを持つ。従業員の高い定着率から現地の技術スタッフが育ち、インドネシア拠点、ベトナムでの加工立ち上げにも中国で経験を積んだローカル人材が活躍している。

 これまでは不織布原反を外部調達し、熱加工や縫製などを通じて製品まで仕上げるビジネスモデルを展開してきたが、ベトナムで原反生産を始めることで一貫生産による品質安定化とコスト競争力を強化。海外内販市場にも攻勢をかけていく。

 現状、原反生産のみのアドバンス・ノンウーヴン〈ベトナム〉は年間2000トンのPPSBを生産する。インドネシアのアドバンス・パッケージング〈インドネシア〉に送る自家一貫生産体制は外部調達に比べ、品質の安定化につながる。

 また、アセアン生産により経済連携協定(EPA)を活用した関税フリーのコストメリットを創出するほか、加工機能を加えてベトナムを一貫生産体制にすることにより、原反生産の切り替え時や加工時に発生する生地のロスを再利用してコスト競争力をさらに高める効果もあるという。

 対日では今後、こうした安定品質とコスト競争力で主力商材のほか、食品包装や産業資材など商材を広げる考え。同時にインドネシアや中国では市場も育つため内販強化に本腰を入れる。ベトナムでも第三国向けに注力し、2割程度の海外収益比率を平準化に向けて高めて行く。コスト上昇に対する設備投資も今期の重点課題とする。製袋機のバリエーション拡充など生産の自動化・省人化に向けた投資を行う。