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メディカルウエア/ナース向け商戦始まる/ペア提案、販路開拓がカギ

2016年06月15日(水曜日) 午前11時52分

 就業人口増を背景に活気づくメディカルウエア。なかでも看護職用のナースウエアはこの分野で最大規模であり、ユニフォームアパレルの新規参入も多い。7月13~15日の医療業界向け展示会「国際モダンホスピタルショウ」を前に、新商品をチェックした。

 6月7~9日に千葉・幕張メッセで展示会「看護フェア」(日本経営協会主催)が開かれた。日本看護協会の通常総会の併設企画で、総会には全国から約1万5000人の看護職員が参加する。ユニフォームアパレルにとってはモダンホスピタルショウの前哨戦であり、ユーザーから直接意見を聞ける機会でもある。今回の出展は55社、うち10社がユニフォーム関連だ。

 ナガイレーベンはチュニックとスクラブの利点を取り入れた新商品「ハイブリッドチュニック」を前面に出した。チュニックはナースウエアの代表的な商品で襟付き、ボタンやファスナーが主流。スクラブはV字襟の手術衣で、イージーケア性や価格の安さでチュニックに迫る人気。同商品は首元に襟を付け、端正なイメージとスクラブの機能性の融合を狙った。会場では併せておもてなし感を加味した「ビーズベリー」を披露した。

 アプロンワールドは人気キャラクター「アンパンマン」のナースウエアを打ち出した。子供に人気のキャラクターをプリントしたスクラブで、小児科などに特化した企画。ほかにネイビーと白の組み合わせを進化させた「ネオ・ネイビー」、かわいらしいイメージの「パンジー」など豊富なラインアップ。

 住商モンブランはプライベートブランドと新商品「ローラ アシュレイ」の新作を押す。色や柄が広がる市場で、白を基調とした提案が支持を集めている。「アシックス」のナースシューズは、「疲れにくいし安い靴を何足も履きつぶすより経済的」と人気がある。

 会場で特徴的だったのは男女ペア企画の増加。男性の看護職員は10万人規模と少数だが、将来の採用増をにらみ病院からはペアの要望が増えているという。

 新規参入メーカーも年々発信力を強める。「ルコックスポルティフ」の介護・メディカルウエアを拡充中の明石スクールユニフォームカンパニー、話題性の高いスクラブで市場をけん引するフォーク、カタログ「ラフィーリア」を展開するオンワード商事、ウエアから総身用品まで扱うミドリ安全、通販トップセールスのナースリー、米国ブランドを扱うマークスマン、自重堂と個性的な顔ぶれ。提案先も大手総合病院からクリニック、歯科、個人まで細分化している。

 日本看護協会によると看護師と准看護師は2014年で約150万人と増加傾向。厚生労働省の調査では25年で看護職は200万人超と見込まれている。