メーカー別 繊維ニュース

G20が4日開幕/生産現場の混乱なく/規制は抑制的、納期遅れも

2016年09月02日(Fri曜日) 午後4時37分

 【上海支局】20カ国・地域(G20)首脳会合が、明後日4日から5日まで浙江省杭州市で開催される。周辺の繊維産地では現在、大きな混乱は見られていない。当局が工場への生産規制を抑制したことや、各社が早い段階で対策をとってきたことが影響したようだ。一方、交通規制や一部地域での生産停止により、納期遅れなどの影響は出ている。

 想定されていた厳しい生産規制はとられなかった。当局は各企業に対しG20期間中の“協力”を個別に求めたようだ。杭州市のある大手染料メーカー幹部は、「期間中に操業してもいいが、問題を起こした場合は責任をとるよう求められた」と明かす。そのため、期間中は環境汚染リスクの少ない製品に絞って生産すると言う。

 杭州市から約150キロの寧波市でレース編みと染色を行う寧波武田紡織の川幡真吾総経理は、「地元当局から先週、減産の依頼があったが、想定よりも小規模で助かった」と話す。

 一方、同省紹興市の染工場の多くは8月24日から休業に入った。操業再開は9月6日という。大手染工場が集まる同市浜海工業区でも、ボイラー2社の24日からの休業に合わせ、両社から供給を受ける36社の染工場が休業している。

 同エリアで仕入れを行う日系繊維企業にも影響が出ている。スタイレムの現地法人、時代夢商貿〈上海〉では、紹興市の企業に依頼した製品サンプルなどの納期が遅れている。発注を前倒しで進めてきたが、一部が影響を受けた形だ。サンウェルの現地法人、燦日泉〈上海〉貿易でも同地に発注した生地の別注品の納期が遅れている。

 江蘇省蘇州市郊外で染色加工を行う小松精練〈蘇州〉は、生産規制は受けていない。ただ杭州市の染料メーカーから仕入れており、交通規制が強まり物流がまひすることを想定し、前倒しで購入するなどの対策をとった。