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カンボジア/アパレル研究所を17年に開設/産業全体の競争力強める

2016年09月07日(Wed曜日) 午後4時59分

 カンボジア縫製業協会(GMAC)は来年初め、カンボジアアパレル研究所(CGTI)の開設を予定する。この研究所の目的は、国際標準レベルのファッションデザイン、パターン制作、品質確認管理方法を教育することにより、アパレル産業全体の競争力を高めること。「クメールタイムズ」が報じた。

 GMACによるとCGTIは最初の研修コースを2017年4月に開始し、同年9月までに機能を整え、アパレル産業の様々な分野で、基本的な縫製クラスからハイレベルな専門知識やパターンメーキングまで、全てのレベルの労働者にサービスを提供することを目指す。GMACは、今回の研究所新設が工場のコスト削減や生産性向上に寄与することを期待している。

 「CGTIはアパレル・履物生産工場での人材ニーズを満たし、管理職やその他熟練作業を外国人労働者に依存している状況を改善するのに役立つだろう」との見通しをGMACは示す。GMACのニュースレターは、ほとんどの工場の経営者や幹部はカンボジア人ではなく、このポジションに必要なスキルを持つ人材をローカルで見つけることが難しいため、多くの場合は中国、台湾、シンガポール、韓国から招いていることを明らかにした。大半のカンボジア工場では低い生産性に苦しんでおり、最高レベルの工場でその生産性は65%に届く水準であるのに対し、いくつかの工場では35%程度という。

 国際労働機関(ILO)は、生産性の下落やインフラコストの上昇によりカンボジアのアパレル産業は、ライバルのベトナム、バングラデシュやミャンマーと競争する際に不利な立場に追い込まれている。

 この新しい研究所のニュースは、今年の年初来8カ月間で70以上の工場が閉鎖された一方で新規開業はわずか20であったことをGMACの上級役員が明らかにした翌日に公表された。この工場閉鎖はカンボジアに対する履物や衣料品のバイヤーからの注文が約30%も減少したことによるものであるが、影響はそれだけではなく労働時間の減少も引き起こしている。

〔アパレルリソース・イン・インドシナ〕