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スタイレム/伊・コモのコレクション始動/マウロ・クレリチ氏監修

2016年09月15日(Thu曜日) 午前10時54分

 スタイレム(大阪市浪速区)がイタリア発のテキスタイルコレクションを充実している。今年5月にイタリアの著名テキスタイルデザイナー、マウロ・クレリチ氏と契約、同氏のクリエーションで日本の各産地のサプライチェーンをつないだメード・イン・ジャパンのテキスタイルコレクション「ゼン ブラック」を7月の「プリマ・ミラノ・ウニカ(MU)」で初披露したのに続き、このほど開催された「MU2017秋冬」では同氏がイタリア・コモ産地でのモノ作りを監修した「エディツィオーネリミタータ コモ コレクション」を、単独ブースを設けて発表した。

 同社は2013年にイタリア現地法人、スタイレム・イタリアを設立。以降、「レ ティンテ」というプラート産地でのモノ作りを軸としたオリジナル生地コレクションを投入してきた。同コレクションは欧米向け販売の拡大が顕著で、本年度上半期(2~7月)の売上高は前年同期と比べて3倍に伸長した。一方、スタイレム本体の海外向け生地販売のコレクションとしては、「C.O.T.O.」や「ゼン キワミ」をパリ「プルミエール・ヴィジョン」(PV)などで訴求している。

 マウロ氏の監修によって今回立ち上げられたエディツィオーネリミタータはコモ産地で作るジャカード織物が軸。スタイレム・イタリアとして単独ブースを構えて初披露した今回のMUでは約200点の生地を展示、谷田修一取締役グローバル事業部長によると、現地でのマウロ氏の知名度も手伝って商談も盛況だった。いずれはジャカードだけでなく無地などもラインアップに加えていくという。

 7月のプリマMUで初披露し、今回のMUでもスタイレムのブース内で披露したゼン ブラックは、イタリア人であるマウロ氏の監修による日本製生地という物理的、時間的な制約もあり、多くの生地をそろえられなかった。今後、北陸、尾州、和歌山など日本の各産地でモノ作りを進め、2月のMUやPVでは「完成形を披露する」。同コレクションはC.O.T.O.やゼン キワミと比べてメンズやスポーツ、ジャージーといったキーワードを重視している。

 開催中の「PVファブリック2017秋冬」には、スタイレムとしてC.O.T.O.、ゼン キワミ、ゼン ブラックという3つのコレクションを出展するとともに、スタイレム・イタリアのブースも出展中。

 マウロ氏はイタリアで最も著名なテキスタイルデザイナーの一人であり、イタリアでのモノ作りのほか、「ネロ ス ネロ ブリッジ」「リモンタ イースト」などを中国、アジアに展開した実績も持つ。谷田取締役によると、MUでの同社ブースへの顧客誘導でも貢献度がかなり高かったという。