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タイ縫製品輸出/減少傾向続くも/近隣進出先に期待

2016年09月27日(Tue曜日) 午前11時20分

 タイ企業がより低賃金で関税条件の良い近隣諸国への進出を進めるにつれ、タイからの縫製品輸出は今後も減少していくことが予想される。同時に、進出先からのタイ企業による輸出を合わせれば全体としては伸びていくものと同国縫製業界では期待している。「ザ・ネーション」が伝えた。

 タイ縫製業協会のワンロップ顧問は、カンボジアとベトナムへの投資が過去4年間拡大し、タイ縫製品企業の今年の海外での売り上げは6億ドル(210億バーツ)に達すると話す。その結果として、タイからの縫製品輸出は前年より約7%減少し25億5000万ドルに後退すると見込まれているが、危惧する必要はないとワンロップ顧問は話す。

 「タイ縫製産業の輸出は進出先の近隣国、特にカンボジアとベトナムから顕著に伸びるとみられる。こうした近隣国からの輸出も考慮に入れるのであれば、タイ縫製品輸出はまだ伸びており、今年の輸出額も31億5000万ドルを下回ることはないだろう」とワンロップ顧問は話す。

 今年の海外からの売上予想額である6億ドルはカンボジアとベトナムに進出した33のアパレル企業の貢献による。これら企業の初期投資額は40億バーツであった。

 「今後もますます多くの企業が近隣国に事業を拡大する。もし安定したインフラ開発がなされれば、ミャンマーもその選択肢となるだろう」とワンロップ顧問は話す。

 今後も、タイから直接の縫製品輸出額は伸びないが、他国で操業するタイ企業による輸出額の増加が予想される。近隣国での事業が創出する収入は来年には縫製品輸出総額の40%に上ると予測されている。

 同時に、縫製業者はタイ国内への投資も継続するだろうとワンロップ顧問はみる。その理由の一つはタイ人熟練労働者の存在という。

〔アパレルリソース・イン・インドシナ〕