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ベトナム/大手企業にも打撃/輸出受注量の減少

2016年09月29日(Thu曜日) 午前10時46分

 国外顧客からの輸出受注量の減少は、ベトナム繊維・縫製業界の小規模企業だけでなく、大手企業に対しても深刻な打撃を与えている。「ベトナムネット」が報じた、

 タンコン繊維は主要市場である韓国や米国からの強い需要に支えられてきたが、今年の前半6カ月間の契約量が著しく減少している。ベトナムの繊維業界で数少ない株式上場企業である同社は、繊維・縫製品の生産ラインを所有する唯一の上場企業。純収益に占める割合は紡績糸30~40%、縫製品50%、生地10~20%。

 納入先としては、大株主のイーランドアジア・ホールディングス(シンガポール)が生産高の60%を通常消費しており、安定した販売ラインを持っている。こうした大きな強みとサポートがありながらも、タンコン社も業界の他の企業と同様、苦戦を強いられている。

 今年前半6カ月間の売上高は前年と比較して増加したものの、税引後利益は42%の急落であった。事業効率も下がり、売上総利益も落ちている。上昇傾向にあった指数が初めて下降に転じた。業績不振の原因は輸出量の減少にある。同社の今年前半の輸出取引高は前年と比較して12%減少した。こうしたタンコン社の問題は、ベトナムの繊維・縫製全体の局面を反映している。

 アナリストのコメントによると、これまでベトナムの強みであり、国外の顧客を強く引き付ける重要な要素であった安価な労働力が、他国がより安い労働力を提供することによって、魅力ではなくなってしまった。ベトナムが依然として世界の「繊維製品生産の基地」になりうるのかは疑わしいと、同アナリストは語る。

〔アパレルリソース・イン・インドシナ〕