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ベトナム/繊維品輸出の伸び鈍い/外国投資も模様眺めに

2016年10月04日(Tue曜日) 午前11時9分

 ベトナムの繊維・衣料品輸出は2016年8月まで依然として増加傾向を示しているものの、前年同期比で伸び率は鈍っている。外国からの直接投資も、米大統領選と絡んで模様眺めになってきた。「ベトナムネット」が報じた。

 ベトナム綿紡績協会(VCOSA)によると、同国の1~8月繊維・衣料品輸出額は187億ドル相当で前年同期比4・4%増。今年の増加率は例年と比較して緩やかで、受注不足とグローバルマーケットの需要減により予想を下回ったという。この厳しい状況がもし続くなら、今年の年間輸出額は年初設定目標の310億ドルを下回る290億ドルを達成することさえも困難となるだろうとVCOSAみる。

 輸出の受注減少は中国、インド、カンボジア、バングラデシュ、ミャンマー、スリランカなどライバル国との競争激化から生じた。カンボジアとミャンマーでは、欧州連合(EU)へ繊維・衣料品を販売する際に税制上の優遇措置を受けることができ、自国の競争力を高めることに成功している。

 ホーチミン市縫製・繊維・刺しゅう・編み物協会(AGTEK)によれば、ここ2週間というもの多くの繊維・衣料品輸出業者では十分な注文を得られていなかったという。世界市場での激烈な競争を考えると、生産コストを削減して自社製品の競争力を高めるためには、先進の生産設備に投資し、高品質の素材を選択して、FOB条件での契約に集中すべきであるとAGTEKは企業に対し提言する。

 こうした競争の他にも国内アパレル企業では、最低賃金の上昇や検査規制によってもたらされる数々の困難に取り組んでいる。

 前年と比較して今年は、繊維・衣料品産業に対する外国直接投資(FDI)の認可はほとんど記録されていない。14年と15年には多くの外資系企業が、環太平洋連携協定(TPP)により加盟国に製品を輸出する際に減税のメリットを享受できるというビジネスチャンスをものにしようと、アパレル分野への投資を急いだ。

 しかし今では、米大統領選の結果次第でこの多国間貿易協定の行く末に影響が及ぶ可能性があるとして、多くの投資家が模様眺め状態となっている(VCOSA)。

 AGTEKも、投資家は米大統領選挙の結果を待つだろうとして、ベトナムの繊維・衣料品部門に対するFDIプロジェクトの実行は計画より遅れるかもしれないと懸念する。

 同時にVCOSAは、それでもなおベトナムは日本、韓国、EUとの自由貿易協定のおかげで外国人投資家にとって魅力的な市場であり、多くの外資系小売企業は中国ではなくベトナムに投資したいと考えている――と強調する。

〔アパレルリソース・イン・インドシナ〕