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スタイレム×三菱レイヨン/「ソアイース」共同開発/ナンバーワンとオンリーワンの融合

2016年10月20日(Thu曜日) 午後4時13分

 スタイレムと三菱レイヨンは19日、トリアセテートの新たな可能性を提案するコラボレーションプロジェクトとして、高級テキスタイルコレクション「ソアイース」の販売を開始したと発表した。9月に開催された「プルミエール・ヴィジョン(PV)・ファブリック」のスタイレムのブースで海外バイヤーへの披露を既に終えており、今後は国内外の高級ゾーンを主要ターゲットに拡販に臨む。初年度販売目標は1億円。

 スタイレムの酒向正之社長によると、1年前に三菱レイヨンの上田司執行役員繊維ブロック担当役員と会合の場を持ったことをきっかけに今回のコラボプロジェクトが始まった。同社ではこれまでも三菱レイヨンのトリアセテートブランド「ソアロン」を取り扱ってきたが、定番品の比率が高く付加価値化、差別化をより進展させるために開発コラボという手法を採用した。

 上田執行役員は「オンリーワンとナンバーワンのコラボ」であると強調。同社でしか作ることができないというソアロンのオンリーワンと、国内最大級の婦人服地シェアを誇るスタイレムの企画力とを融合することで、新たな価値を生み出すことを狙う。三菱レイヨンが持つオンリーワンの開発力に、スタイレムが持つ企画力、マーケットリサーチ力を加えることで、「素材のファンを作っていきたい」と抱負を述べる。さらに、「継続することが最も重要」として、時間をかけてブランド認知を図り、開発力の底上げを狙っていく。

 スタイレムの飯田悟司テキスタイルマテリアル事業部長によると、ソアイースの企画開発、販売に携わる課は特に限定せず、「全社を挙げて販売していく」。

 ソアイースのコンセプトは「究極の女性の美と極上の着心地の追求」。ソアロンの特長を最大限に引き出しながら、今まで以上の価値を生み出していく。主なターゲットは国内の高級セレクトショップや百貨店、海外メゾンなど。

 最初の提案として投入するのは20点で、全てがソアイースと異素材の交織、交編。布帛17点、ジャージー3点を用意した。今回は糸軸を、光沢を抑えたダル糸に限定。これまでのトリアセテートにはあまり見られなかった新たな切り口として「シボ」「パウダータッチ」「スポーティー・高密度」という三つのカテゴリーを設け、従来品の進化版という位置付けで「ドレープ」というカテゴリーを設定した。

 今後は基本的に年に2回のPV開催時期に連動したコレクションを発表し、その都度、糸軸やカテゴリーを変更しながらコレクションの充実を図っていく。