縫製業の変革者たち―NEXIOユーザー事例 第1回

2016年10月27日(木曜日)

南京三達グループ

専門性高め自動化を推進

 南京三達グループは、中国・江蘇省南京市内から車で南に約1時間半の同市高淳県に本社を置き、周囲20㌔圏内で5軒の縫製工場を運営している。従業員数1300人、ミシン台数1600台で、大手ローカルブランドのシャツとダウンウエアのOEM(相手先ブランドによる生産)を展開する同県屈指の有力企業だ。

 同社は今年2月、県内で新工場を開業した。ここで来春、日本の大手SPAブランドのシャツ生産に乗り出す。呉佩景董事長は「国内ブランドだけでは頭打ち。安定した受注が期待できる海外ブランドの仕事を始めることにした」と述べる。

 この日本ブランドの仕事を獲得する際の武器になったのが、ブラザー工業の電子送り本縫ダイレクトドライブ自動糸切りミシン「NEXIO(ネクシオ)S―7300A」だ。新工場のミシン400台のうち、140台がネクシオS―7300Aだ。「(同機の)品質には満足している。残短糸が3㍉と短い点など、生産性を高める機能が気に入っている」と言う。

 呉董事長は中国で人件費が高まる中、東南アジアへの工場進出を検討したこともあるが、自身の年齢などを考慮し高淳県にとどまる道を選んだ。「ここで生き残るには専門性を高め、自動化を進める必要がある。これを実現するため、ネクシオS―7300Aを導入した」と説明する。

 新工場は今後、同グループの基幹工場の役割を果たしていく。呉董事長は「新工場の運営を早く軌道に乗せ、3年後には海外ブランド向けの仕事を現在のローカル向けと同規模まで拡大したい」と目標を語っている。

 本連載では、縫製業の激動の時代にブラザー工業の次世代ミシン「ネクシオ」シリーズを導入し、業界の先頭を走る「変革者」たちの取り組みを追う。(毎月末に掲載予定)