メーカー別 繊維ニュース

特集 タオル&水回り(2)/戦略研究

2016年11月09日(Wed曜日) 午後4時56分

〈「新たな何か」の開発/丸眞〉

 丸眞は、「安定して売上高を確保できるように、ベースをしっかりさせること」(伊藤豪執行役員)に力を入れてきた。そのための方策の一つが、柱商品であるキャラクタータオルに加わる「新たな何か」の開発だ。

 同社は、スタジオジブリ、ディズニー、サンリオ、ムーミンなど、流行の変化を受けにくい大人にも好まれるキャラクターを描いたタオルで大きな実績を作っている。微増収となった2016年8月期は、売上高の50%をキャラクタータオルで稼ぎ出した。ギフトの構成比は30%、一般商品は20%だ。

 キャラクタータオルに加わる新たな何かとして同社が今注力しているのは、海外生産の高付加価値商品。14年から、トルコやポルトガルで自ら調達したタオルを発売した。両国から調達した円形ビーチタオルはヒットアイテムとなっている。同社の海外調達先は今、中国、ベトナムはもちろん、タイ、インド、トルコ、ポルトガル、フランス、イタリア、英国、さらには南アフリカまで広がっている。調達アイテムも、タオルだけでなく、寝装品やインテリア雑貨など多様だ。中国とベトナムでは主に価格対応力を求められる商品を生産しているが、それ以外の国では「それぞれの国の特徴を生かした付加価値の高い商品」の開発を進めているという。

 加えて、国産タオルの提案にも力を入れている。昨年10月の同社展示会では、白のイメージが強い「今治タオル」で、色にこだわった企画を披露し、好評を得た。今年10月の展示会では泉州タオル産地に焦点を当て、タオルだけでなく、風呂敷やバンダナ、手拭い、ハンカチとさまざまなアイテムを打ち出した。「泉州のタオルは使い勝手がいい。そのよさをアピールしていきたいと」と意気込んでいる。

 販路別では、GMSや雑貨専門店向けが伸びている。今後、両ルート向けの販売に一段と力を入れる方針だ。現在の売上高構成比は、GMS40%、雑貨専門店25%、二次卸20%、ギフト卸15%。

〈今治謹製5%増収/スタイレム〉

 スタイレムのガーメント事業部LS Grp.ギフトコミュニケーション課が展開するギフトタオル「今治謹製」が堅調だ。2016年2~7月は前年同期比5%の増収となった。

 今治謹製は今治製タオルの詰め合わせで、高級感のある木箱入りが特徴。04年の発売開始からこれまで9シリーズを販売してきた。当初は仏事用がメインだったが、出産の内祝い、ブライダルの引き出物など慶事用にも広げてきた。結婚の文字にある“糸”つながりなどから「タオルは縁起物」というプロモーション活動を積極的に行って販路を拡大してきた。

 石川県和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」と協業したタオルをリニューアルし、歳暮市場への浸透も図っている。

 今治謹製以外の今治製タオルでも、今治の文字の“治る”から快気祝い用「快福 今治」タオルなどを打ち出している。同課では「タオルに意味を持たせ、ギフトでのタオル市場自体が大きくなればいい」との思いを持って取り組む。

 同課はギフト事業がメーンだが、自家需要のバラタオルへの参入も図っている。日本古来より受け継がれてきた伝統の色合いを用いて染め上げた7色展開の「今治謹製 古色ゆかりいろ」や、パイルにオーガニックコットンを用いた泉州タオル「スローオーガニック」を投入し、卸を通して雑貨店などへ販売している。