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京都工繊大同窓会/「海外で、働く」 主題にセミナー

2016年11月24日(Thu曜日) 午後4時23分

 京都工芸繊維大学同窓会(山崎達夫会長)は19日、“ホームカミングディ”(学園祭)に合わせて「ホームカミングディ セミナー」を同学内で開いた。「現役の学生に将来像を示す」(山崎会長)ために同窓会員の経験などを伝え学生と交流することが狙い。「海外で、働く」をテーマに、会員と院生各2人をパネリストとして講演、議論した。参加者は約70人、うち学生は約20人であり、セミナーの趣旨からいって参加学生を増やすことが今後の課題となった。

 会員パネリストの井畑雅年氏(繊維工学科1974年卒、同大学院繊維学研究科修士課程76年修了、元オーミケンシ執行役員)は、海外駐在経験のうち主に中国について、同国の概要をデータなどで紹介するとともに、中国人を理解する上で大切な要点や文化風土を失敗談も交えながら披露した。イエス・ノーをはっきり言う中国人の割り切り方が好きだと言い、互いに心を割って話すことを勧める。

 森橋俊文氏(機械工芸学科1964年卒、元村田機械常務)は、No.302ダブルツイスターや革新空気精紡機MJS(ムラタジェットスピナー)などの開発、海外での据え付け、アフターフォロー、拡販業務などを通じた経験を披露。日本で蓄積した技術を身に付けそのオーソリティーになることがまず何よりも大切であり、言葉の問題には神経質になる必要はない――と説く。

 院生パネリストの奥西周平氏(大学院工芸科学研究科機械物理学専攻修士1回)は、文化や語学などの点で両氏に質問。上村優さん(同デザイン学専攻価値創造領域博士前期課程2回)は、フランス文化と仏語を学ぶために同国研究機関に留学して得られた経験を発表。留学中に起きた昨年11月のパリ同時多発テロを含め、日本ではさほど重要視していなかったことが海外では非常に重いものになっているとの思いを抱いた、と語る。