縫製業の変革者たち―― NEXIO ユーザー事例 第2回

2016年11月30日(水曜日)

飯島服飾〈天津〉

「ここでしかできない」を深化

 ワーキングウエアを主力とするユニフォーム製造・納入業者の飯島産業は、2016年7月期の売上高が前年に比べ5%増の26億1000万円となり、7期連続の増収を実現した。岩手県、愛知県、中国・天津市の自社工場のほか、ベトナムやミャンマーの協力工場も活用し、年々小ロット・短納期化する注文に丁寧に対応し、好業績を維持している。

 その天津工場である飯島服飾〈天津〉は、03年に操業を開始。従業員数は200人で、年産能力はワーキングウエア50万着、シャツ10万着。従業員のほとんどが地元出身で定着率が高く、熟練工が多い。「そのため、小ロット・短納期に対応でき、1日に1ラインでユニフォームを300着生産できる」と魏栄利総経理は話す。

 昨年4月、シャツの縫製用にブラザー工業の電子送り本縫ダイレクトドライブ自動糸切りミシン「NEXIO(ネクシオ)S―7300A」を10台導入した。シャツは日本とイタリア向けの高級品で、「ここでしかできない」と魏総経理が自負する難度の高い製品だ。その作業の効率化を進め、より精度の高い縫製を実現することが導入目的だった。

 導入後、特に力を発揮しているのが脇の下などの凹凸のある部分の作業。電子布送り機構により、「目詰まりや縫い縮みがなく、ミシン目が奇麗。麻などの難度の高い生地もスムーズに作業でき、満足している」。以前は凹凸のある部分を縫う際、縫い目の間隔が不均一になり、やり直しを強いられていたが、そうしたロスがほとんどなくなっている。

 「資金に余裕があれば、今すぐ全て入れ替えたい」と笑う魏総経理。まずは高級シャツ用をネクシオS―7300Aに全て入れ替え、その後ユニフォームでも活用することを検討している。

(毎月末に掲載)