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ベトナム繊維協会見通し/16年繊維品輸出285億ドル/当初目標比8%未達に

2016年12月20日(Tue曜日) 午前11時12分

 ベトナム繊維協会(Vitas)は、今年年間のベトナムの繊維・縫製品輸出額が 市場低迷により当初計画(310億ドル)比92%の285億ドルにとどまる――との見通しを明らかにした。「ベトナムニュース」が報じた。

 最大の輸出市場は16年も引き続き中国であり、輸出額の半数以上を占めているという。対米輸出額は、前年比4%増の114億ドルとなる見込み。欧州連合(EU)、日本、インド、ブラジル、ロシア、カナダも16年のベトナム繊維・縫製業界の主要な輸出先となっている。

 Vitasは16年輸出低迷の原因を、世界的に需要が減退する中で激化する諸外国の繊維・縫製生産者との競争と見ている。

 ある業界関係者は、品質の厳格化と納期の短縮により注文の獲得がより難しくなっていると言う。別の関係者によると、売値を18~20%、時には30%も引き下げるよう輸出先から要求されたことを明かした。それでもなお幾つかの輸出先は、さらに安価な取引相手を他国で見つけたという。生産コストの上昇や限られた注文、輸出先からの販売価格引き下げの圧力が、企業にとって負担となっている。

 世界的に需要が低迷する見通しの中、中国やインド、バングラデシュ、パキスタンなどの主要輸出国との競争が激化し、ベトナムの繊維・縫製業界は17年も苦戦を強いられると専門家はみている。

 ベトナム繊維公団(ビナテックス)のレ・ティエン・チュオン社長によると、英国のEU離脱や環太平洋連携協定(TPP)に反対する米国次期大統領ドナルド・トランプ氏の影響から、米国とEU向けの衣料品輸出にも悪影響が出る見込みであるという。そのため、適切な政策が施行されなければ、繊維・縫製部門の17年の輸出成長率は5~7%にとどまる見通しであるとチュオン社長は述べる。

 Vitasのブ・ドゥク・ザ会長によると同協会は、投資プロジェクトの国内外におけるマネージメント強化や最低賃金上昇・労働時間に関する法案の見直しなど、地元産業を支援する案を幾つか商工省に提案したという。繊維・縫製部門の開発の調整や人材訓練のサポートに関しても要請している。

 加えてVitasは、繊維・縫製事業にとって障害となっている法律関連文書の調査と見直しを行うよう商工省に提案している。

〔アパレルリソース・イン・インドシナ〕