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スタイレム 服地部門/各課の“顔”鮮明に/独自性発揮し顧客開拓

2017年01月13日(Fri曜日) 午後5時7分

 スタイレム(大阪市浪速区)で服地全般を取り扱うテキスタイルマテリアル事業部は、各課の“顔”の打ち出しを改めて強化する。17秋冬向け素材展では初の試みとして、服地の九つの課がそれぞれ同シーズンに向けて強く訴求したいオリジナル生地を前面に訴求し、顧客提案を進めた。

 改めて課ごとの打ち出しを強めた背景には、「売れ筋や作り込む生地を早期に把握し、メリハリをつけたリスク(備蓄)と主体的な提案によって市場をけん引する」(飯田悟司テキスタイルマテリアル事業部長)との狙いがある。昨年10月に同シーズンのプレビュー展を開催したのに続き、12月にウールコート地の内見会を開いたのも顧客情報を把握することが目的だった。今期(2017年1月期)の同事業部売上高は、天候不順を主な理由に今秋冬の店頭が振るわず、ウール生地の追加がほぼなかったことなどから前期比減収となる見込みだが、改めて課ごとの打ち出しを強めながら「トレンドを作っていく」ことで来期の反転を目指す。

 このほど大阪で開いた17秋冬向け展示会では、トレンドを反映させつつ生産背景が固まっている新作生地を1課につき30点訴求した。26課は昨年10月に始動した三菱レイヨンとの協業テキスタイルコレクション「ソアイース」のほか、トレンドに浮上するベルベットやこだわりの無地を取りそろえた。ミセス向けを軸とする23課と高級エレガンス素材を得意とする83課は布帛ライクなニット「バランサーキュラー」などを提案。メンズの85課では「ベーシックでいいもの」をコンセプトに撥水(はっすい)加工を施したスポーツ素材や先染めのバリエーションを用意。レディースの顧客からの要望も意識してユニセックスの打ち出しを行った。

 ジャージーの07課と27課は布帛ライクな各種ジャージーや、カシミヤや高級ウール使い、アウターやボトムに対応した裏毛などでオリジナル性を訴求。ヤング向けを軸とする12課と21課は値頃感を意識した各種化合繊やウールのほか、カラー提案でも原色使いを増強した。プリントを軸に意匠系全般を取り扱う17課ではビンテージ感のある軽量ツイードなど新旧の意匠性の融合を試みた。

 同様の趣旨で展示スペースを構成する予定の東京展は18~20の3日間、東京都港区の外苑前テピアで開催。