香港/アパレル小売り「安定」予測/業界売上高微増の見方も

2017年01月19日(Thu曜日) 午前11時22分

 香港のアパレル業界の間では、今年のアパレル小売市場が「安定に向かう」とみているようだ。人民元安の進行や米国の利上げなど不確定要素は残るものの、業界全体の売上高は前年並みを維持するか微増に転じるとの見方が出ている。16日付「香港経済日報」が伝えた。

 香港のアパレルブランド「マスターマインド」の創業者、唐嘉文氏は、店舗賃料の下落を背景に経営環境が好転しており、今年の売上高が前年比で5%増加すると予測。小売り不振が響いて直近3年は市場を縮小せざるを得ない状況下にあったが、今年は出店攻勢に転じて2~3店を開業する計画だ。

 日本の人気アパレルブランドを集めた「コレクトポイント」の黄俊穎・運営担当副ゼネラルマネジャー(GM)は、「香港の小売業にとって最悪の時期は過ぎた」と指摘。中国本土客の消費力減退を受けて、アパレル製品に対する需要が大きく高まる見込みは薄いものの、政治、経済ともに情勢変化が大きかった昨年に比べ、今年は安定した1年になるとの見方を示した。香港で展開する店舗に増減計画はないという。

 電子商取引(EC)の普及に反して依然根強い人気を持つ実店舗では、顧客の利便性を高めるために各社が電子マネーの導入計画を進めている。黄副GMは、「モバイル決済の導入は消費意欲を刺激し、小売市場にプラスの作用をもたらす」として、同社でも電子マネーの導入に向けた検討を進めていることを明らかにした。〔NNA〕