光るファッション企業の針路 KanFA次の10年へ(40)

2017年01月27日(金曜日)

アートワーズ

流行取り込むも定番重視

 「年季の入った少数精鋭が会社の一番の強み」と生島秀明社長。婦人服アパレルのアートワーズは1995年8月に設立した。それ以前は、大阪では有名だった婦人服アパレルに勤めていて、部長職を最後に退職した。38歳の時だった。

 10人前後いる男性営業マンたちもほとんどが生島社長と同じ道を歩みアートワーズに来た。前の会社の管理職が多く、繊維ビジネスに精通するほか、人脈もある。取引先では既に役員になっている人物もいて、現在も仕事面でつながりが多くあるという。

 大手量販系専門店チェーンから専門店、食品スーパーやコープ、現金問屋など取引先の業態も豊富。かなりの販売ルートを持っていることが時には危機回避となる。

 「業態別に多くの販売ルートを持つことにより、仮に倒産によるダメージを受けたとしても多くの取引先業態が防護線になる」(生島社長)と考えている。

 企画・デザイナーは男性1人と女性3人の計4人。専門学校出身者で、皆、企画・デザインのエキスパートだ。

 レディースブランド「ISSUE」と「Motifs」の二つを持つ。トップス専門で、ボトムス、ニットはやっていない。

 商品価格は3900円から7900円までが平均。対象はキャリア、OL層だ。「時代のトレンドは入れるが一つか二つ。基本的には定番にこだわっている。だからリピーターも多い」。 中でもパイピングを取り入れたトレンチコートは一番のヒットアイテムで、定番中の定番という。

 現在、アートワーズの従業員数は14人で、2016年7月期の売上高は約14億円。売り上げを追うことよりも利益重視で来た。

 「会社を立ち上げた時には先が見えていなかったが、前の会社の人や取引先、同業他社、いろいろな人に支えられて今日までアートワーズを維持できた」と振り返る。

 業績は優良。22期を迎えるまで「無借金」経営を続けた。近未来像は「今の状態を5年、10年と続けていくこと」だそうだ。

 私の信念

 生島社長は会社を設立した際にいろんな人に助けられたことを「私利は利他なり」とし、経営理念にしている。社員の心構えは「一日一生 日々元旦」。

(毎週金曜日に掲載)

社名:株式会社アートワーズ

代表者:生島 秀明

本社:大阪市中央区久太郎町    1-6-27

   ヨシカワビル8階

電話:06-6261-4404

ファクス:06-6261-4603