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宇仁繊維/オザキプリーツを完全子会社化/大手アパレルとの関係強化へ

2017年01月30日(Mon曜日) 午前11時9分

 宇仁繊維(大阪市中央区)は2月か3月をめどに、プリーツ加工とプリーツ製品OEMのオザキプリーツ(福岡市、尾崎義行社長)の全株式を取得し、完全子会社化する。宇仁龍一社長によると、プリーツ生地の拡販と、同社が持つ大手アパレルとのコネクションを販路拡大に活用することなどが狙い。

 買収後は宇仁社長が代表権を持つ会長に就き、尾崎社長は代表権のない社長に就く。現在の従業員は全員雇用する。資本金は1000万円だが、負債の補填(ほてん)などを含めた買収額は4500万円。直近の売上高は約3億円だった。

 宇仁繊維とオザキプリーツは以前から取引関係にあり、昨年には宇仁繊維が「プリーツテキスタイル」と題して、オザキプリーツのプリーツ加工を生地に施したテキスタイルコレクションの備蓄販売を開始していた。

 プリーツテキスタイルの拡販のほか、オザキプリーツが国内大手アパレルや著名ブランドのほとんどと取引があることも買収の動機になった。宇仁繊維は前期から、「大手アパレル深掘り戦略」を推進するなど、不特定多数の顧客に対して備蓄生地を小ロットから即納するというこれまでの販売戦略をやや修正、大手アパレルへの提案を強めている。

 宇仁繊維はこれまでに京都の生地商社、丸増(2015年1月)とウインザー(16年10月)を買収しており、今回のオザキプリーツが3社目となる。

〈グループ売上高100億円達成に手応え/今期ここまで9%増収〉

 宇仁繊維(大阪市中央区)の宇仁龍一社長によると、今期ここまで(2016年9~12月)の売上高は前年同期比9%増と市況悪化の中で健闘している。今後も大手アパレル向けの提案強化、輸出振興などに取り組み、「グループ売上高100億円」(16年8月期は90億円)という期初目標の達成を狙う。

 9%増収には主に、大手アパレルとの取引拡大が寄与した。部分使いなど商量の少なかった大手アパレルでは提案強化が奏功して商量が拡大しており、新規の大手アパレル開拓も進展しているという。今後も「まだまだ余地があるし、伸ばしていく」。

 商品傾向としては「大ヒット商品はない」ものの、ポリエステル割繊糸使いなど中肉素材が全般的に好調で、ジャケット、スカート、パンツなどこれまで少なかったアウター向けの拡大が顕著という。播州織産地の機業に織機を貸与するなど力を入れている綿先染めなどメンズ向けは「少しは増えているがこれから」という状況。メンズ向け拡大方針の一環として3月からメンズ向け専業の課を新設することも決めた。得意のプリントも微増しており、「トレンドの風も吹きかけているため18年にはもっと拡大したい」と言う。

 輸出は15年の同時期に大きく伸ばしていたこともあり、16年9~12月は5%増とややおとなしめの伸びだった。子会社の宇仁テキスタイルで取り扱う中国向けを別とした輸出事業の売上高は現状、月平均1億円に満たない。「早期に年間15億円の規模にしたい」として、世界各地の展示会出展を軸にさらに提案を強化していく。これに伴って、現状2課体制の輸出部門を3課体制にする計画も持つ。