インドの労働力人口/20年までに1.7億人増加/国内雇用創出は弱含み

2017年01月30日(Mon曜日) 午前11時14分

 インド国内の労働力人口は2020年までに1億6000万~1億7000万人増える見通しだ。インド商工会議所協議会(ASSOCHAM)は、対照的に国内の雇用創出は弱含んでいると指摘し、「憂慮すべき状況」と警戒感を示している。

 ASSOCHAMは20日、「雇用創出&インドの再起動」と題する共同研究の成果を公表。これによると、労働力人口の増加幅は1991年~2013年の約22年間は1億5100万人だった。

 ASSOCHAMが懸念を強めるのは、高い経済成長率が維持されているにもかかわらず、国内では05年を境に雇用創出の動きが「急速に鈍化」したため。国内総生産(GDP)が1%増えた場合に雇用者数が何%増えるかを示す雇用弾性値は、05年までの5年間は0・5だったが、その後の5年間は0・04、近年は持ち直しの動きも見られるが、おおむね0・1~0・2程度で推移しているという。

 今後の雇用創出源として、ASSOCHAMは製造業を中心とする2次産業に期待をかけている。農業などの1次産業は元々雇用者数が多く、生産性の向上が失業者の増加につながりかねず、3次産業も技術の進歩でかつてのような雇用の受け皿としての役割は期待できないためだ。ASSOCHAMは、インドでは「製造業のGDPに占める比率が相対的に低くとどまり続けてきた」と指摘した上で、「2次産業を後押しし、雇用創出の回復につながるような政策が必要」と強調している。〔NNA〕