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ベトナム/繊維産業の回復へ訴え/引き続き厳しい状況下

2017年01月31日(Tue曜日) 午後4時38分

 繊維産業では国際競争が激化しており、中小規模企業では受注の減少が予想されるなど、国内消費や輸出市場の低迷が見込まれている。これに対してベトナムでは、回復に向けた試みが提唱されている。「サイゴン解放」が報じた。

 ベトナム繊維協会(Vitas)によると、2016年の同国繊維・縫製業の輸出売上高は285億ドルと見込みより25億ドル低く、目標額の92%にとどまったという。中国やインドなどの大国でも15年と比較して輸出額が減少し、全世界で市場の拡大に伸び悩むなど、16年は世界的な低迷の年であったと同協会の幹事は説明する。

 加えて中国やインド、パキスタン、バングラデシュでの優遇政策の影響もあり、ベトナムの繊維業は厳しい競争に見舞われたという。

 こうした厳しい状況にありつつも、ベトナム繊維産業は米国や日本などの巨大市場でシェアを伸ばしたとしてベトナム商工省は称賛した。

 17年に関しても競争の激化に伴う厳しい状況は続き、競争相手国は政府の税政や外国為替の優遇政策、諸国での政情不安などの影響により一層の注文を引き付けるだろうとベトナム繊維協会はみる。

 ベトナム繊維・縫製業は、6%の伸びとなる300億ドルを17年の輸出目標としている。

 商工省によると、中小規模の繊維関連企業では国際統合に伴いチャンスが拡大する一方、従来の注文を外国直接投資(FDI)企業などの大規模企業に奪われるなどの問題に直面する可能性も高いという。そのため、中小規模の企業は政府の支援政策の他にも視野の広い長期的な戦略を立てる必要がある。

 レ・ティエン・チュオン社長によるとベトナム繊維公団(ビナテックス)は16年、生産率を前年と比較して14%増加させたという。同公団は今年、輸出売り上げを11%、輸入売り上げを9%増やすことを目標にしている。目標達成に向け、同公団は米国や欧州連合(EU)、日本など主要市場の拡大に焦点を当てている。

 同社長は、FOB、ODM、OBMなどのより高度な輸出・生産手段を地元企業が採用するよう促す政策や、ベトナム製品の購入や特別設備への投資、集客を目的とした展示会の開催などの優遇金融政策を政府が行うべきであると訴え掛けた。

〔アパレルリソース・イン・インドシナ〕