光るファッション企業の針路 KanFA次の10年へ(42)

2017年02月10日(金曜日)

ブルーベル

独自価格のボリューム商品

 婦人服アパレルのブルーベル本社は世界遺産である京都・下鴨神社から御蔭橋を渡ってすぐの場所にある。会社設立は1981年4月。現在の京都本社は90年11月に竣工(しゅんこう)し、同じ京都市内から移転した。

 売上高の約40%を占める主力ブランド「クロッシェ」をはじめ、「シニカル」「クチューム」「プレイズ」「スィーム」の5ブランドを持つ。

 クロッシェのインナー価格は7900~8900円。アウターウエアは1万円台に抑えるようにしている。35歳から40代のミセスの客が多いという。

 「高くもなく廉価でもない、当社独自の上代(小売価格)設定の“ボリューム”商品を作り上げている」と津田務社長は語る。

 この冬、フェイクムートンのジャケットコートがヒットしたと言い、「3万、4万円する他の商品と比較しても遜色ない素材や縫製、デザインだが、上代は2万3000円に設定した。ちょっと買いやすくしたボリュームのポイントがここ」(津田社長)と言う。

 生産は国内外。海外は中国が多い。ただ、最近は国内生産比率を上げている。国産の良品にこだわったスィームでは3万円近いセーターも作っている。

 各ブランドにデザイナーやアシスタント、パタンナー数人を置く精鋭主義。営業マンはラインを使って取引先店とこまめに意見交換し、今風の情報収集で企画に反映させる。

 取引先専門店は約1300ある。展示会も行うが、生地に関してはリスクを張って期中対応でリピーターをとるスタンスも。

 「工場との良い関係で追加の融通も利く。毎月MDを組む。マンスリーにMDをし、マンスリーでデリバリーをして店頭消化を上げ、ロスをなくすことが大切」(同)と考える。

 2016年1月期の売上高は33億1800万円。支店が東京、福岡、大阪にある。関西圏に直営3店舗を持つ。従業員数は80人。

 私の信念

 「質の良い商品を作り、携わった全ての関係者に『おかげさまで』の感謝の気持ちを持つこと。そしてこれからも消費者へ着る喜びを届けていきたい」と津田社長。

(毎週金曜日に掲載)

社名:株式会社ブルーベル

代表者:津田 務

本社:京都市左京区高野蓼原町38-3

電話:075-723-3511

ファクス:075-723-3611