ミラノウニカ2018春夏 トレンドは (中)

2017年02月10日(金曜日)

多彩なゴールド、砂表現

 「ミラノ・ウニカ」(MU)の18春夏シーズン一つ目のテーマ「イビザのネフェルティティ」は、エレガントな下地に、特に上質ではないマテリアルを重ねて、洗練されたインパクトを与える。刺しゅうやアップリケ、プリント、イミテーションジュエリー、鳥の羽やフリンジを重ねる。

 ファラオたちの富と栄光を象徴するような、ゴールドやアンティークゴールドが多く使用された。ラメ糸使用はもちろん、生地を薄く柔らかく仕上げるために、ポリエステルラメを使用したものが増えている。ラメの使用方法も工夫され、全体にチラチラと上品に輝く織り方、ストライプや幾何柄、シャネルタイプやレースにも。リネンに箔のシートを貼り、洗いをかけたものもある。

 ジャカードへの使用も考案。大柄なジャカード柄の一部に入れてさらにオパール加工、部分的にラメが入った花柄のカットジャカード、膨れジャカードなど。

 スラブ糸の濃淡で表面に砂のような微妙な変化も描いた。下地にスラブ糸を使用したプリントや、ナイロン糸とのストライプなど多様に表現する。砂漠の風紋は柔らかなひだとして表す。特殊な機械による流麗なプリーツ、ポリエステルのプリントのプリーツなども。

 砂色に対して鮮やかな色彩の交錯は、イビザの風景を描き出す。大きな柄やパネル柄、大胆な柄のデジタルプリント。全面に華やかな花柄の刺繍。大胆で鮮やかなアップリケ。

 二つ目のテーマ「ソレントのマレーヴィチ」は、洗練された幾何柄を中心にした。リッチだがセラミックやプラスチック風だ。メンズのコットンシャツのブロック柄チェックやファンシー柄も色彩表現を工夫した。さまざまなチェックやストライプのバリエーションは、イエロー、オレンジ、レッド、ブルー系とホワイトの爽やかなプリント。ソレントの風景や海を感じさせる。

 伝統的ではなく、新しいディテールの提案も。ミクロデザインからマクロデザインまで、ソレント独特の図案からひらめきをくみ上げ、それにロシアの画家マレーヴィチの描く幾何学模様をミックスさせたグラフィックプリントがクラシックな生地を一新する。

 無地の小柄、糸の光沢のデリケートな違いのジャカードやストライプ、ネットにフィルムプリント、糸使いやオパール加工による透け感はソレントの光の反映のようだ。

(インプレス代表 川上淑子)