不織布100選(65)~成長する理由~

2017年02月13日(月曜日)

日本バイリーン 電気・工業資材

成長を支えるセパレーター

 日本バイリーンの電気・工業資材本部が主力製品としている電池セパレーター(ニッケルカドミウムやニッケル水素電池用など)。同社のセパレーターは、ハイブリッド車に搭載される動力電源用電池などに用いられ、高いシェアを獲得するに至っている。表舞台に立つことのない役回りではあるが、なくてはならない部材としてハイブリッド車の成長を支えている。

 電池用材料を幅広く手掛けている同本部。民生用二次電池や電動工具電源用電池のセパレーターが全体の60%以上を占めているが、その中でもメインとなっているのがハイブリッド車に使用される動力電源用電池セパレーターだ。最適な設計の設備で生産するなど技術力が顧客からの評価を集めている。

 日本でハイブリッド車の本格展開が始まったのは1990年代の後半。新製品の登場やモデル(マイナー)チェンジが実施されるなど進化を遂げてきたが、そうした動きに合わせるかのように、同社のセパレーターも「バージョンアップを図り、着実に進化している」(菱木吉浩理事電気・工業資材本部本部長)。

 例えば、生産開始当初は乾式だった製造法は、現在では湿式へと変化しており、これによってシートの均一性が格段に向上した。そのほか、原料メーカーと共同で開発した特殊繊維を用いるようにもなった。こうした取り組みによるセパレーターの高度化によって、電池の長寿命化や出力アップへの貢献につなげている。

 自動車などに用いられる二次電池では、リチウムイオン電池が伸長を見せているが、ニッケルカドミウム電池・ニッケル水素電池も確実な需要を堅持している。菱木本部長は「セパレーターもまだまだ高度化、新製品開発の余地を残す。セパレーターの進化が、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池の拡大、ひいてはハイブリッド車などの成長の下支えになれれば」と言う。

 同本部のもう一つの柱が一般工業資材となり、小ロットで多様な製品を展開している。新規用途開拓やシェアアップが今後の重点戦略になるが、断熱・放熱をはじめとする“熱マネジメント”の領域や繊維強化プラスチック(FRP)・含浸用途といった分野を積極的に攻めていく。一般工業資材では液体フィルター用のろ材も伸びている。

(毎週月曜日に掲載予定)