八木通商〈上海〉/素材での差別化が奏功/16年は2桁%増収増益

2017年02月16日(木曜日) 午後3時34分

 【上海支局】八木通商〈上海〉は2016年、製品OEMと生地販売がともに好調で、前年に比べ2桁%の増収増益だった。素材開発に自ら携わり、差別化するビジネスを進めたことが功を奏した。今年は生地の既存顧客へ製品までの一貫対応を提案するなどし、利益の拡大を図っていく。

 OEMは、華東地区の協力工場で開発する生地や、自社工場での縫製がメイン顧客のドイツ系百貨店アパレルに評価され、取り組みが拡大した。ただ、直近では欧州市況の悪さを反映し、注文が小ロット・多品種にシフトしつつある。そのため「今年は米系顧客の開拓に注力していく」と竹原正治董事長は話す。

 生地は、綿の細番糸使いや綿・ポリエステル混紡糸の高密度織物など、難度の高い素材が主力となっている。米国の大手カジュアルブランドのほか、日本の百貨店アパレルやセレクトブランドへの販売も堅調に推移している。

 協力工場での生地の開発は15年に本格化した。同社が世界のトレンドを反映した企画を提案し、生産している。「素材で価値の創造を図ることで、利益を出している」(竹原董事長)。上海市と浙江省紹興市の自社縫製工場とともに、協力工場での素材開発が同社の武器になっている。