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「ジャパン・ヤーン・フェア」プレビュー/新たなモノ作りのヒントがここに

2017年02月14日(火曜日) 午後3時39分

 日本最大級の糸の展示商談会「ジャパン・ヤーン・フェア」が、愛知県の一宮市総合体育館で22~24日に開催される。同展の見どころを特集する。

〈世界最高水準の糸開発力を見逃すな!〉

 14回目となる今回展には、国内の糸メーカーなど53社が出展する。尾州産地の総合展「ザ・尾州」も併催される。

 主催者である一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)によると、昨年2月に開催されたジャパン・ヤーン・フェアとザ・尾州展への来場者は5701人(前回6767人)で、内訳は、ビジネス目的4626人(4566人)、一般・学生1075人(2201人)。全体では減少したが、ビジネス目的に限ると微増となった。業界ごとの構成比は、テキスタイルメーカー31・3%、問屋・商社22・9%、アパレル・小売8・9%、その他繊維企業30・0%、団体学校行政等5・1%、異業種企業1・8%。

 日本の糸製造業界を取り巻く環境は総じて厳しいが、開発力は依然として世界最高水準を保っている。中小零細工場の中にも、世界が驚くような糸を開発している例がある。ジャパン・ヤーン・フェアは、そのような開発商品を一堂に見ることができる数少ない機会だ。従来以上に多くの人が来場し、新たなモノ作りのヒントを得ることを期待したい。

 入場は無料。ただ、ジャパン・ヤーン・フェアに入場できるのはビジネス目的の来場者だけで、一般人や学生は入場できない。会場への無料シャトルバスが、JR尾張一宮駅・名鉄一宮駅とJR木曽川駅から出ている。

〈多彩な併催イベントも〉

 「ジャパン・ヤーン・フェア」の会期中、尾州産地の総合展「ザ尾州」と銘打って、さまざまなイベントが同一会場で併催される。

 ザ尾州は、世界有数の高級毛織物産地である尾州の「らしさ」やモノ作りの魅力を、各種展示を通じて発信することを狙ったもの。

 「糸から製品まで」をキーワードに、尾州の企業、繊維団体の素材や技術を紹介する「尾州産地展」がその一つ。愛知県撚糸工業組合や、ケケン試験認証センター、ササキセルム、豊島、西川毛織、日本エース、宮田毛織工業、モリリンなどが出展する。

 「繊維関連機器展」も開催する。出展するのは、島精機製作所、トヨシマビジネスシステム、村田機械、ユカアンドアルファなど。

 1951年に始まった全国織物競技大会の流れをくむ「ジャパン・テキスタイル・コンテスト」の16年度入賞作品47点も展示される。グランプリ、準グランプリ、新人賞の3作品については、作品を使った衣装も展示する。展示会初日(22日)には、グランプリをはじめとする主要な賞の表彰セレモニーも行う。今回のグランプリは、時田毛織(愛知県一宮市)の時田久嗣氏の「コンフォート・ライトヘアード・クロス」が受賞した。

 学生が、自らイメージしたデザイン画をもとに、尾州の匠で組織する「匠ネットワーク」の支援を得て生地の製作工程から参画して完成させた衣装25点も披露する。展示会2日目(23日)に、ファッションショー形式による発表会も行う。

 さらに、匠ネットワークのメンバーが、「ロイヤルツイード」をテーマに開発した生地や衣装も展示する。糸選びから仕上げまで、全ての工程でこだわり抜いた作品だという。展示会2日目に、メンバーによるプレゼン「尾州匠コレクション発表会も行う。

 一宮地場産業ファッションデザインセンター収蔵の生地や尾州の生地を使用して作った小物やマフラーなどを販売する「布の市」も開催される。