縫製業の変革者たち―NEXIOユーザー事例 第3回

2017年01月30日(月曜日)

天津市飛尼克斯実業発展

ビジネス刷新の武器

 天津市飛尼克斯実業発展は、中高級ミセスブランド「飛尼克斯」の専門店を天津市内で運営するSPA企業だ。1991年の創業当初は、広州などで流行する洋服を参考に見よう見まねで生産し、百貨店の平場で販売した。今では、路面店26店と百貨店24店のほかインターネット通販を展開する地域密着の著名ブランドに成長している。

 生産は天津市内の自社ビルで行う。従業員30人がミシン60台を用い、1日300着を縫製。従業員のほとんどが安徽省の同じ村の出身で、長期雇用しており、熟練工が多い。

 2代目の楊帥さんは2015年に総経理に就任すると、ビジネスの刷新に動き出した。背景には「顧客のニーズが高度化し、それに応えられなくなっている。人件費の上昇で業務の効率化も喫緊の課題」(楊総経理)という危機感がある。生産管理システムを導入し、業務の効率化を図ったほか、ネット通販で販売する新ブランドの導入を検討するなど改革を進めている。

 こうした中、2015年夏にブラザー工業の電子送り本縫ダイレクトドライブ自動糸切りミシン「NEXIO(ネクシオ)S―7300A」を50台導入した。「作業の効率化を図る目的で導入を決めた。薄手のシフォン生地も奇麗に縫製でき、気に入っている」と楊総経理は話す。従来のように返し縫いレバーを使わず、手元スイッチで縫い目長さの調整ができ、作業スピードを落とすことなく縫製できる点も高く評価する。

 今年はネクシオS―7300Aと生産管理システムを連携させ、縫製ラインの“見える化”を実現する予定だ。「不具合の原因の特定などを自動でできるようにしたい」と楊総経理は述べる。ネクシオS―7300Aは同社とって、ビジネスを刷新するための重要な武器になりつつある。

(毎月末に掲載)