香港のYGM貿易/アクアスキュータムの全株式 中国・済寧如意投資に売却

2017年03月07日(Tue曜日) 午後4時10分

 香港上場のアパレル企業、YGM貿易(YGMトレーディング)は2日、英国の高級衣料ブランド、アクアスキュータムの全株式を、中国本土の済寧如意投資(山東省済寧市)に売却することで合意したと発表した。売却額は1億1700万米ドル(約132億7500万円)。

 済寧如意投資は本土アパレル大手、如意集団の持株会社。売却には、同ブランドの製造や販売に関する業務と世界での商標権が含まれる。今後、株主や本土当局による承認を得る。

 YGM貿易は2009年、アクアスキュータムのアジアでの商標権を日本のアパレルメーカー、レナウンから1370万英ポンド(現在のレートで約19億2000万円)で取得。12年にはアジアを除く世界の商標権と関連資産も1500万英ポンドで追加取得した。その後、世界規模で事業展開を進めてきたが、ここ最近の世界経済の低迷を受けて、大半の市場で苦戦を強いられていた。YGM貿易は、今後も同ブランドが業績の圧迫要因になる可能性があるとして、売却を決めたと説明した。

 アクアスキュータムの16年3月期本決算で、税引き後純損益は1億1450万香港ドル(約16億7400万円)の赤字だった。売上高は前年比19.6%減の5億1850万香港ドル。16年9月中間期も4800万香港ドルの赤字を計上した。

 YGM貿易は売却に伴い、約2億8840万香港ドルの特別利益を見込む。同社はこの資金を、今後の新たなアパレルブランドの買収や自社のブランド再編、運営資金などに充当する計画。

 済寧如意投資と傘下の繊維大手、山東如意科技集団(済寧市)はレナウンに出資しており、山東如意科技集団は筆頭株主となっている。

〔NNA〕