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北高/品数、生産で「適正」追求/輸出は米、中などで拡大ねらう

2017年03月17日(Fri曜日) 午後4時27分

 北高(大阪市中央区)の高山茂也社長は今期(2018年1月期)、「量より質」の観点を重視して商品点数の適正化、適正な生産管理を追求するとともに、開発力、提案力の強化に取り組む考えを示す。輸出事業では欧州向けの維持拡大を図りながら、米国向け、中国向けの拡大を狙う。

 17年1月期は在庫処分を大胆に行ったことで各損益が赤字転落した。これにより「身軽になった」が、今期も安易な作り込みを避けるなどこの流れを継続していく。衣料消費の低迷を背景にアパレルなど顧客の生地仕入れ意欲が減退傾向を強めていることなどから、「売り上げを伸ばす時勢ではない」とみる。

 幅広い開発生地を作り込むことよりも、顧客ニーズを見極めた上での「適正な商品点数」を追求する。モノ作りについても、不良在庫化するような曖昧(あいまい)な作り込みは避け、「適正な生産管理」を強く意識する。

 「ケースによっては勇気を持って引くことも必要」と考える。一方で、「染工場との取り組みは強化していく」として、取り組み型の姿勢で関係強化を図る。

 強みである独自開発の手を緩めるつもりはなく、提案強化と合わせ、市況悪化の中でも一定の事業拡大を志向すると言う。

 輸出は前期苦戦したが、中長期的に拡大対象であることに変化はない。パリ「プルミエール・ヴィジョン」の出展を継続するほか、米国では新たな生地見本市を調査中。中国向けでは資本関係にあり、同国向け生地販売を拡大するスタイレム(大阪市浪速区)との連携も模索する。

〈17年1月期は減収赤字/在庫処分を断行〉

 北高の2017年1月期決算は、売上高が32億円(前期比8・7%減)となり、営業損益、経常損益、純損益はいずれも赤字だった。

 高山茂也社長によると、各損益の赤字は主に大幅な在庫処分によるもの。「次期に向けて回転率の悪い商品を一掃した」。

 減収は生地輸出事業が23%減となったことが主な要因。パリ「プルミエール・ヴィジョン」を軸とした服地の欧州向けは横ばいと堅調だったが、豪州などのキルト市場向けが円高や市場の悪さを背景に、苦戦を強いられた。

 国内向け生地販売事業は5%減と市況悪化の中で健闘。レディース向けと切り売り・資材向けが市況悪化の影響を受けて縮小したものの、メンズ向けは微増だった。この結果、同社の販路比率はメンズ3割、切り売り・資材3割、レディース2割、輸出2割になった。

 今期は微増収と各損益の黒字浮上を狙う。