メーカー別 繊維ニュース

中国内販はこう攻める/インターテキスタイル上海で見た各社戦略(1)/生地商(前)/拡大のチャンスはまだある

2017年03月22日(Wed曜日) 午後4時52分

 「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス春2017」が15~17日、中国・上海市で開かれた。日本企業は、18社がブースを構えた「ジャパン・パビリオン」を中心に約30社が出展、内販深耕に向け品質の高さや先端素材、短納期・小ロット対応などの強みを訴求した。

 同パビリオンの中で特に人気だったのが生地商のブース。連続出展により知名度が高まっていることや、小ロット・短納期対応が注目されていることが背景にある。

 一方、生地商の内販はここに来て優劣が鮮明になっている。市況低迷で回収リスクが高まる中、新規開拓を進められる企業と、開拓に慎重なところとで販売の勢いに差が生まれている。会場では「まだまだいけそう」という声の一方、「売れなくなってきた」との発言も聞かれた。

 スタイレムは5年ぶりに同展に出展。これまで個展を単独開催してきたが、「今回改めて新規開拓に取り組むため、インターテキスタイル上海と個展の同時開催にした」(安田季隆・中国総代表)ところ、双方とも多くの来場者が訪れた。インターテキスタイル上海にはこれまで個展で出会えなかった新規顧客が多数訪れ、狙い通りの成果を得た。安田総代表は「売り上げ拡大のチャンスがまだまだあることが分かった」と話した。

 瀧定名古屋は今回もインターテキスタイル上海と個展の同時開催で臨んだ。インターテキスタイル上海のブースはいつもぎわい、個展への誘導も図った。個展では紳士・婦人服地、製品の総合力を訴求。従来は各カテゴリーでそれぞれコーナーを設け提案してきたが、今回は三つを融合した。これにより、メンズブランドが婦人服地を選ぶなどの成果があった。個展で初めて実施したトレンド情報を紹介するセミナーも好評だった。「(内販は)レディース顧客向けが売り上げを維持する半面、メンズが厳しい。ネット通販ブランドなど勢いのある顧客の開拓を続けたい」と現地法人、瀧定紡織品〈上海〉の瀧健太郎総経理は述べる。

 本連載では、インターテキスタイル上海を振り返りながら、各社の内販開拓の戦略と現状を紹介する。   (上海支局)