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中国内販はこう攻める(2)/インターテキスタイル上海で見た各社戦略/生地商(後)/成熟する内販開拓

2017年03月23日(Thu曜日) 午後4時27分

 生地商の今回の出展は、各社の内販開拓が成熟しつつあることを印象付けた。中国の顧客を意識し日本本社の企画のタイミングを調整しているところや、新規顧客に一定のめどがたったことから、今回展で「インターテキスタイル上海」への出展を休止する出展者もある。

 クリスタル・クロスは昨春展の出展を皮切りに、華東地区での顧客開拓を本格化した。これまでの2回の出展成果により、上海や北京の大手高級レディースブランドとの取引が始まり、一部はバルク受注につながっている。「先行する華南地区での著名ブランドとの取り組みが評判になり、華東地区での顧客開拓がスムーズに進んでいる」と山崎敦史代表取締役は話す。華東で売れているものも華南と同様、日本製の高級生地。現状、エリア別の売り上げ構成比は華南7割、華東・華北3割だが、今後は華東・華北が大きく伸びそうだという。

 宇仁繊維は、フランス・パリで2月に開かれた「プルミエール・ヴィジョン」のトレンドを参考に、スケ、ハリ、光沢を特徴とした新作をそろえ、好評だった。現地法人、小紋貿易〈上海〉の池上裕之総経理付は「今回は展示会後のフォローをいつも以上に重視し、成果につなげたい」と語る。

 双日ファッションは、日中製生地を1反から短納期で購入できるサービスをアピール。内販は昨年末から日本製が伸びており、ネット通販ブランドに加えてオーダーメードのブランドからの引き合いが増えている。

 サンウェルのブースは、初日の商談件数が240社強と、日系生地商の中で最多になったと思われる。上海拠点で4月に開く個展に今回展で開拓した顧客を招待し、“本命”の素材を提案する計画。

 コッカは、主力のプリント地に加え、無地や先染め生地などを出展した。中国内販の優先順位が高まっており、昨年から企画のタイミングを中国の顧客を意識し、調整しているという。

(上海支局)