香港/運営効率化などに重点/利豊が新3カ年計画

2017年04月03日(Mon曜日) 午後3時58分

 香港地場商社最大手の利豊(リー&フォン)は3月29日、経営の新3カ年計画(2017~19年)を発表し、運営の効率化やイノベーション力の向上、サプライチェーンのデジタル化に重点を置く方針を示した。受注量の減少を受け、顧客の需要に合わせた供給体制を構築する。

 同日発表した2016年12月期本決算で明らかにした。利豊は「サプライチェーンのデジタル化は、運営の効率化やイノベーション力の向上を進める中で不可欠」と指摘。今後は製品開発や資材調達、サンプル設計などサプライチェーンを構成する主要過程でデジタル化を推進する方針だ。

 「香港経済日報」系のニュースサイト、「経済通」によると、商品を顧客に供給するまでのリードタイムはデジタル化に伴い従来から半減するという。

 新3カ年計画の1年目となる今年は経営基盤の強化に向けた投資に取り組み、運営の効率化などといった目標を実現する。組織再編も進め、サービス事業と製品事業に分類して個別の事業戦略を打ち出す。

 今年の見通しとしては、卸先である小売店の間で在庫解消に向けた動きが加速すると予測。小売店の経営悪化の波が同社に押し寄せる可能性にも触れた。

 利豊の16年12月期本決算は純利益が前年比47%減の2億2300万米ドルだった。昨年6月に売却したアジアでの消費財・ヘルスケア用品卸売業務の影響を除いた減益幅は24・4%。

 売上高は11%減の167億6100万米ドルで、このうち衣類や雑貨・消費品を含む貿易部門は11・4%減の158億5700万米ドルとなった。貿易部門の減収要因にはアジア業務の売却と受注量の減少を挙げた。

 アジア業務の売却に伴い、昨年は香港の従業員を約900人減らした。

〔NNA〕