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18春夏婦人服地/主役は「無地」から「柄物」へ/機能素材にも高い関心

2017年05月09日(Tue曜日) 午前10時57分

 18春夏シーズン向けの婦人服地提案が活発化している。衣料消費不振を背景にしながら数シーズン続いた「ベーシック」「無地」の流れは基本的に継続しつつ、先染めやプリントといった「柄物」が再び台頭してくるのは間違いなさそうだ。加えて、透け防止や吸水速乾といった機能素材の存在感も高まる。

 婦人服地のここ数シーズンのトレンドはベーシックや無地だった。店頭の衣料消費が不振で、小売り・流通、アパレルはモノ作りに慎重になった。色柄で冒険することを避け、「柄物よりもつぶしが利く」という理由で無地や定番が重宝されたという指摘もある。しかし、トレンド変化も相まって、18春夏では柄物が再び脚光を浴びそうだ。

 スタイレムは「カラーの打ち出しが重要」として、ピンクやイエローなどの春っぽいカラーを訴求しながら、先染めのストライプ、ジャカードオンプリント、表面感のあるサマーツイードやラメ、チンツーといった各種光沢素材を取りそろえる。長らくトレンドアウトしていたプリントも「復活の兆しがある」として花柄を軸に企画提案を強める。

 プリントについては現物系生地商社である宇仁繊維や双日ファッション、サンウェル、北高なども「数年ぶりに出てきそう」と期待を示す。

 瀧定名古屋は「18春夏はシャツ・ブラウス地が主力」として、17春夏から続く同服地カテゴリーを重点的に訴求する。「中でも柄物に注目」と言い、先染めのストライプやボーダー、プリントなどで華やかさを演出する。先染めに関しては「ここ数シーズン悪かったが、17春夏、同秋冬で少し復活しており、18春夏はさらに拡大する」とみる。

 18春夏は機能素材への関心も高まる。機能素材は数年前に「ファッションとの融合」を合言葉に原糸メーカーや染工場からの提案が活発化し、服地市場をにぎわせた。その後はやや沈静化していたが、ここに来て再び機能への関心が高まっている。

 「透け防止はもはや標準装備」(瀧定名古屋)であり、ヤギもこの流れの中で、スイス研究機関と取り組んだ吸水速乾のスピードを速める温度調節加工「ボネタ」を打ち出す。生地商各社が透け防止、吸水速乾、抗菌、消臭、防汚、防シワといった夏場を乗り切る機能の打ち出しを改めて強めており、柄物と同様、機能素材は18春夏を代表するキーワードになっている。