中国繊維・アパレル16年業績(8)/染色関連/染料苦戦、染色は玉虫色

2017年05月19日(金曜日) 午前11時17分

 染色関連企業13社の2016年(1~12月)業績は、環境規制強化の影響を受け、染料メーカーの苦戦が目立った。染色加工は9月に浙江省杭州市で開催された20カ国・地域(G20)首脳会議の影響を受け、まだら模様となった。

 染色加工や発電などを展開する航民股●は、増収増益だった。主力の染色加工事業は、環境規制強化により浙江省などで中小、零細染工場の淘汰が進んだことが業績拡大につながった。同事業の売上高は、前年比5・5%増の29・18億元となった。

 染色加工とホームテキスタイルを手掛ける華紡股●は、3年連続の大幅減益。

 衆和股●は2年連続で赤字となり、上場廃止のリスクがあるST銘柄に指定された。

 コーデュロイとガーゼの染色加工を手掛ける美欣達は、2年連続の減収となり、純利益も5割減だった。

 世界最大級の染色メーカー、浙江龍盛は売上高が17・0%、純利益が48・6%減った。「ダイスター」ブランドを展開する子会社の徳司達は堅調だった。

 ローカル三大染料メーカーの一角を占める閠土股●は、環境規制強化や需要の低迷により販売量が落ち込み、2年連続で大幅減収減益となった。

 染料・助剤などの化学品と物流事業を手掛ける伝化智聯は、売上高が5割増え、利益も5・5%増だった。もっとも、増収増益に貢献したのは物流事業で、繊維向け助剤の売上高は20・60億元で、15・9%減った。

 助剤メーカーの徳美化工は昨年の大幅増収増益から一転、5割の減益となった。

(●はにんべんに分)