香港・ジョルダーノ/粗利益向上に値上げ戦略/ブランド価値の向上も目指す

2017年06月01日(Thu曜日) 午前10時29分

 香港のカジュアル衣料チェーン大手、ジョルダーノ・インターナショナルは5月26日、2018年までの事業戦略として、商品の値上げに取り組む考えを示した。値上げで粗利益率を高めるとともに、ブランド価値の向上も目指す。香港経済日報系のニュースサイト「経済通」が同26日伝えた。

 陳嘉緯・執行取締役は同日開いた年次株主総会で、「同戦略により、販売量は落ち込むかもしれないが、仕入れ量と在庫量が減ることで値下げの機会も減る。ブランド価値を高めることにもつながり、事業がうまく進展していくだろう」と説明した。

 同社はここ1~2年、傘下ブランド「ジョルダーノ・レディース」で値上げを行っていたが、結果的に粗利益率は高まっており、ブランドイメージも向上しているという。

 最近投入した低価格帯のブランド「ビュー・モンド(Beau Monde)」については、低額消費が多い地域でジョルダーノブランドに代わって出店しているとし、戦略上問題はないと述べた。

 陳取締役によると、第2四半期(4~6月)の売上高は安定的に伸びている。特に5月初めの労働節(メーデー)連休は香港と中国本土での販売が好調だった。ただ、台湾は本土からの旅行者の落ち込みによって伸び悩んだ。

 電子商取引(EC)事業では、売上高に占める割合を現在の4~5%から向こう2~3年で10%まで引き上げる方針。陳取締役は、「現状で主要な販売チャネルになることはないが、大幅な成長が見込める事業」との見方を示した。〔NNA〕