高級衣料の香港・ディクソン/17年3月期本決算で黒字転換/コスト削減など奏功

2017年06月08日(Thu曜日) 午前10時50分

 香港の高級衣料・ブランド品販売、ディクソン・コンセプツ〈インターナショナル〉が5日発表した2017年3月期本決算は、純利益が8020万香港ドルとなった。前年の2億8820万香港ドルの赤字から黒字に転換した。主因として、コスト削減、投資による利益貢献、前年に計上した一部小売店の資産に関する減損損失の剥落を挙げた。ただ、香港、中国、台湾の主要市場では、小売りの地合いが引き続き低迷した。

 売上高は前年比13・2%減の31億4480万香港ドルだった。既存店ベースでは1・2%の増収となった。

 地域別に売上高を見ると、売上高全体の73・3%を占める香港は6・4%減の23億620万香港ドルと不振だった。台湾は5・3%減。中国本土(71・8%減)とシンガポール・マレーシア(48・5%減)が大幅に落ち込んだ。

 同社は店舗網の拡大に慎重な姿勢を示しており、期間中の新規出店は4店にとどまった。17年3月末時点の総店舗数は115店で、内訳は香港が28店、本土が16店、マカオが3店、台湾が58店、シンガポールが5店、マレーシアが5店。

 6日付「スタンダード」によると、ディクソンの潘迪生(ディクソン・プーン)会長は、香港と本土の小売りが引き続き低迷していると指摘。ここ最近はわずかながら回復の兆しが見られるが、その規模は小さいと話した。

 同社は電子商取引(EC)の開発を推進する方針で、運営する英高級百貨店ハーベイ・ニコルズには約5億香港ドルを投じた。

     〔NNA〕