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18春夏婦人服地/必須要素は「天然」と「機能性」/プリントや透け、光沢も注目

2017年06月21日(Wed曜日) 午前10時53分

 生地商社による18春夏婦人服地提案が本格化しつつある。2月のパリ「プルミエール・ヴィジョン(PV)・ファブリック」で提示された同シーズンの服地傾向の一つは「天然(ナチュラル)」であり、そこに「ハイテク」や「機能性」といった要素を加えることが重視された。日本の生地商社もこの世界的な流れを認識しつつ、市場活性化を狙って独自にアレンジを加えた服地を多彩に打ち出す。

 瀧定名古屋の婦人服地部門は同シーズンの必須項目として「機能性」を挙げる。防透け、防シワ、接触冷感、ストレッチなど多岐にわたる機能性を、主に天然繊維に対して付与することを重視。機能性の受け皿となる天然繊維の主役は綿とリネンで、「シャツトレンドが顕著」なことと併せ、天然繊維+機能性のシャツ地が同シーズンの柱になるのは確実。

 国内服地最大手のスタイレムもナチュラルというキーワードを積極的に取り入れる。綿やリネンをベースに、ペーパータッチ、楊柳のシボ感、サッカーの凹凸感、ドライタッチ、ビンテージなどを糸や織り・編み、加工で多彩に表現し、天然繊維使いのレースやジャカードで装飾性も付与する。機能加工でも瀧定名古屋と同様、各種機能を取りそろえ、天然ライクな合繊含め、ナチュラルテイストを重視する。

 機能性、ナチュラルという要素の他に注目されるのが色柄の復活。数シーズン続いたベーシックトレンドの中では無地やダークトーンカラーが好まれたが、その反動も手伝って18春夏ではプリントが久しぶりの復活を果たしそう。柄は「“今シーズンはこれ!”というものはない」(瀧定名古屋)ものの、比較的大判な花柄や、草木柄、奔放な幾何柄などが中心になりそうだ。

 プリントとともに意匠性の表現として重用されるのが透け感や光沢感。フロッキーや異素材の組み合わせによる透け感、サテンやラメなどによるさりげない光沢感は、ベーシック一辺倒から脱却する際の担い手としても期待の高まる要素になる。

 ここ数年で完全にファッション市場に定着したジャージーは「今シーズンはやや抑え目」とトレンド的には向かい風だが、ハイゲージの布帛調ジャージーの人気は継続する。