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ベトナム/国営石油会社の元幹部立件/繊維工場の巨額損失巡り

2017年06月27日(Tue曜日) 午前11時4分

 ベトナムでは、操業開始から1年で閉鎖を余儀なくされたポリエステル繊維工場の元幹部らが非効率的な操業の責任を問われている。同工場での巨額損失を巡り、公安省は国営石油会社ペトロベトナムの5人の元幹部を刑事告訴した。5人はディンブー・ポリエステル製造工場で「意図的に経済管理に関する国家規制に違反し、深刻な結果を招いた」責任を問われている。「VNエクスプレス」が報じた。

 ベトナム政府の監査によると、ペトロベトナムと国営繊維公団ビナテックスは7兆ドンを投資しベトナム北部のハイフォンでポリエステル長・短繊維工場を建設した。ペトロベトナムが株式の74%を保有していた。しかし、投資や建設に関連する数々の違反により、工場の操業が非効率になったと政府は主張している。

 PVテックスとも呼ばれるこの工場は、操業開始からおよそ1年後の2015年9月に閉鎖されるまでに1兆4000億ドン以上もの損失を発生させた。昨年のメディアの報道によると、工場は競争力のない製品と高額なコストで財政難に落ち込んだという。

 PVテックスはベトナム国内のポリエステル短繊維需要の40%、長繊維糸需要の12%の生産を目標としていたが、その期待を裏切る結果となった。PVテックスの製品は競合製品よりも高額で、品質も安定しなかった。工場閉鎖時には9400トンの糸・わた在庫が残された。

 製造コストも非常に高額だった。工場の年間電気料金は当初の予測470万ドルを大きく上回る1200万ドルに達したとされる。従業員数も当初計画の2倍を超す千人以上に膨らんだ。

〔アパレルリソース・イン・インドシナ〕