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ジェトロ/5ブランドに67社臨む/テキスタイル輸出展示商談会

2017年06月30日(Fri曜日) 午前11時30分

 ジェトロ(日本貿易振興機構)が主催する「欧米向けテキスタイル輸出展示商談会」が29日から2日間、東京都港区のジェトロ本部で開催されている。会期中は来日した欧米5ブランドに日本の67社が商談を行う。5ブランドは27~28日、山梨県富士吉田市のホテルでも山梨産地企業12社と商談し、企業訪問も実施した。

 ジェトロ主催のこの商談会は8年ほど継続してきた。当初から出展してきた羽生田織物(米沢)は「海外輸出比率は35%になった。この商談会が契機となって取引先となった相手も多い。海外出展はしないが、バイヤーが選んだサンプルにプラスアルファした生地も提案して送る。商社の協力を得て、パイプの太くなった相手企業には定期的に新作の提案も行っている」と、商工一体で取り組む。

 国内は17秋冬の業務だが、欧米向けは18春夏の生産、18秋冬の開発という時期。「輸出をすることで、工場の年間稼働の平準化ができる」のもメリットだ。

 岡本織物(西陣)はけさや金襴緞子(きんらんどんす)を生産。「力織機のため1日に1・5メートルしかできないが、そうした作業風景をユーチューブに掲載。バイヤーにも見せて理解を得る」と工夫を凝らす。辰巳織布(泉州)は強撚の多重織りのナチュラルストレッチが好評だった。匠の夢(見附)はインテリアやアウトドアを意識して作ったナイロン撚糸で傘の撥水(はっすい)加工を施した素材が選ばれた。「小ロット・バイオーダーで、変わったカジュアル素材を提案。サンプルだけでなく、具体的な話ができた」ようだ。

 丸井織物(石川)は「米国バイヤーは綿ライクな合繊に反応が良かった。8月に米国へ行き、再度提案することが決まった」。スタイレムは「先染めのウールやコットン、強撚細番手ウール、スポーツテイスト素材の反応がいい。サンプル依頼はQRコードをスマホで本社に送り、即発送」する。商談会も回を重ねたことで、出展者のプレゼンにも進化が見られ、納期対応の意識も高くなっている。

〈バイヤーの声/糸と加工に良さがある「ヘルムート・ラング」ケヴィン・ヒューイー氏〉

 日本素材の良さはイタリアにない細い糸、加工方法にある。納期は他国に比べて少し長いが、18秋冬向けサンプルは8月に手に入れば良く、この時期なら問題はない。日本にはストック販売する企業もある。スタイレムとは8年の取引で、種類の豊富なことが魅力だ。

〈生産背景に魅力/「シュプリーム」ポール・ブライアント氏〉

 昨日の山梨産地では生地に情熱、伝統、自然との結び付きを感じた。素材の面白みにはそうした生産背景も含まれる。今日も多くのサンプルオーダーを出した。納期は商品によって異なり、一概には言えない。プライスもクオリティーと合致すれば問題はない。