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華南深耕へ/「インターテキスタイル・パビリオン深セン」に見る(前)/日本製生地と相性良好

2017年07月11日(Tue曜日) 午前10時48分

 華南市場に焦点を当てた国際的な生地・副資材展「インターテキスタイル・パビリオン深セン2017」が6~8日、広東省深セン市で開かれた。日本企業9社が出展した「ファイン・ジャパンパビリオン」は総じて好調だった。出展者は華南市場を重要視し、深耕に向けさまざまな施策を打ち出しており、今回の展示会を通じた顧客開拓への期待も大きかった。

 各社が華南市場を重視するのには訳がある。深センを中心とする華南には、「歌力思(ELLASSAY)」「影児(YINER)」「珂莱蒂爾(Koradior)」「瑪絲菲爾(Marisfrolg)」など、中国を代表する高級レディースが集まる。これらブランドに共通するのが、トリアセテート素材を多く使っている点だ。中には年間何十万メートルも使うところもある。日本製生地と相性が良好な土地柄と言える。

 香港上場の珂莱蒂爾など、複数の高級レディースブランドを傘下に持つ深セン市贏家服飾の幹部は、「日本素材は品質が安定している。万が一トラブルがあっても、日本企業は誠実に対応するので安心感がある」と評価。

 日系生地商はこの重要市場を、出張や現地の代理商経由で開拓してきたが、直販への動きが最近では鮮明。スタイレムは、エージェント経由の販売が従来多かったが、昨年から直販に切り替えた。これが奏功し、今年1~5月だけで30社弱の顧客を開拓した。サンウェルの現地法人、燦日泉〈上海〉貿易の平岡克之総経理は、「華南市場での新規開拓を加速するため、営業拠点を間もなく新設する」と語る。

(上海支局)